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第1章 3話 ページ5

単車のエンジン部に電撃がおとされ、単車が大爆発した。

ゴオオオオオオン‼

轟音がとどろき、煙が巻き起こる。爆風からAの肩にかけていた外套が飛んでいき、夜闇に舞い散った。



爆発の轟音は太宰の耳にも入っていた。実は、太宰はずっと仮面の男たちと同じ場所にいたのだ。

捕まって連れてこられたその手には手錠が嵌められており、口元には殴られた跡がある。

背後に立つ監視員の視線を感じながら、太宰は仕込んでいた隠しマイクにぽつりと呟く。

「雷に打たれて死んだら面白かったのに。A姐は生き残ってさぁ」

土煙の中から、中也が出てくる。

「ぶっ殺すぞ」

「……」

後から続いたAは、外套が飛んでいった方向を一瞥したあと、舌打ちする。

「五分の遅刻だ。お陰で三発も余計に殴られた。」

太宰は監視員を蹴り倒し、Aをみた。

「A姐も、ずいぶんご立腹のようだよ。」

「太宰、俺が殴り殺してやろうか。」

太宰は手錠を当たり前のように外し、言った。

「君が殺すのは私じゃない。」

三人は、迫ってくる仮面の男たちと対峙した。

「ゴミがぞろぞろと……」

中也が嫌そうな顔をした。

「さっさとやっちゃって。想定内でしょ……」

太宰に続き、A。

「中也よ、半分分けろ。」

怒りに満ちた口角が吊り上がった。

「異能力――……」

辺りに風がまき起こった。

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愛子(プロフ) - えなこさん» コメントありがとうございます!とてもうれしいです。更新頑張ります! (2018年5月14日 17時) (レス) id: 1d139961bb (このIDを非表示/違反報告)
えなこ - とても面白いです。応援してます。尾崎紅葉好きなので、この作品嬉しいです! (2018年5月14日 15時) (レス) id: b0bb44a80a (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - *玲奈*さん» ありがとうございます!これから更新頑張っていきたいと思いますので宜しくお願いします。 (2018年5月10日 16時) (レス) id: 1b666bf278 (このIDを非表示/違反報告)
*玲奈*(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張って下さい! (2018年5月10日 13時) (レス) id: f130f8fd8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛子 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年5月8日 12時

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