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第1章 2話 ページ4

ちらりと視線を上げれば、確かに自分達を狙う銃が見える。

「RPG7か……人間相手に物騒じゃのう。」

けたけたと笑いだすA。彼女は飛んで来る対戦車用の弾を眺めた。

「A姐、一寸緊張感持ってくれ!」

中也に言われ、思いっきり体重移動する。弾が単車をすり抜けて地面を抉った。また弾が飛んで来る。

これも寸前で掻い潜ると、3発目の銃弾が単車の通過予定地点を抉る。爆発音が夜に響いた。

しかし、次の瞬間には悠々と単車が走っていた。中也だけを乗せて。

「……頭に来るのう……」

彼女は、闇夜を滑空していた。弾が来る寸前にワイヤーを張っていたのだ。

敵は、銃では敵わないと思ったのか、新たに攻撃手を用意する。

県庁の隣のビルの屋上から、仮面の男が見下ろしていた。

男がてを上げたのと同時に、ワイヤーに電流が流れた。

感電する前にフックから手を離し、下を通過する単車に着地する。

「チッ……クソ、異能力者か!」

中也達の単車を電撃が追いかける。電撃をかわし続けた単車を電撃が囲んだ。

周囲の地面が陥没し、土煙が巻き起こる。

と、その中から単車が飛び出し、県庁の壁を登り始める。

さらに電撃が追いかけるが、単車は屋上に辿り着く。

「調子に乗りやがって!」

「全くじゃ。」

毒づく中也に、口角を吊り上げるA。彼女は相当頭に来ているようだ。その理由は、今だけではない。

「姉やの怪我の仕返しを誰にしようか考えておったが、あやつに決めた。」

そう、今回の抗争で彼女の双子の姉が擦り傷(・・・)を負った。姉を何よりも大事にしている彼女は、それに信じられない位の怒りを抱いていたのだ。

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愛子(プロフ) - えなこさん» コメントありがとうございます!とてもうれしいです。更新頑張ります! (2018年5月14日 17時) (レス) id: 1d139961bb (このIDを非表示/違反報告)
えなこ - とても面白いです。応援してます。尾崎紅葉好きなので、この作品嬉しいです! (2018年5月14日 15時) (レス) id: b0bb44a80a (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - *玲奈*さん» ありがとうございます!これから更新頑張っていきたいと思いますので宜しくお願いします。 (2018年5月10日 16時) (レス) id: 1b666bf278 (このIDを非表示/違反報告)
*玲奈*(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張って下さい! (2018年5月10日 13時) (レス) id: f130f8fd8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛子 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年5月8日 12時

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