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もう一度思い返してみると、少し違和感を覚えた。

「……空白の時間……?」

ポツリと呟く。その呟きは、バーの照明に消えた。

それから、業績の話に移る。ポートマフィアに入って一年、かなり人を殺したが、太宰には遠く及ばない。

Aの名前は裏社会では有名になった。

"お菓子の姫"とかいう通り名がつく位には。

白状してもらおうか、その一言ではっ、と現実に引き戻された。

織田作の仕事の話らしい。

「マフィア傘下の商店街の盗難事件の調査。近所の小学生が犯人だった。

拳銃を紛失した系列組織のチンピラと、そいつの部屋を掃除。炊飯釜の中にあった。

あと、フロント企業の役員が妻と愛人に挟まれて修羅場になっていたのを仲裁。

あとは、不発弾の処理だ。」

な、何でも屋だぁ……、と心の中でAは呟く。

太宰は目をキラキラさせて、織田作に仕事交換を頼んでいた。

「明日首領に直談判してやる!不発弾の処理もさせて貰えない幹部なんて止めてやる!って」

とまで言い出す始末。

「あたしは質問に行こっかなぁ。幹部の書類整理すべてと細かい雑用からおおきな雑用が幹部補佐なの?って。……ねぇ?だ・ざ・いさん?」

ニコニコ笑いながら言うと、皆が引きつった笑みを浮かべた。

それからまあ色んな話をしたわけだが、安吾が帰りそうになって、写真をとる事に。

なんでも、記念とかで。

――楽しいひとときだった。

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作者名:愛子 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php   
作成日時:2018年3月22日 9時

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