コレクトアンサー【tatsuya.f】 (ページ49)

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可愛いねページ49

Aの私服、可愛いね。

そう恥ずかしげもなく言えるのは、生粋のモテ男、蓮。

そういう蓮こそ、白いタートルネックにチェックのジャケット、細身のスキニーを履いていて、スタイルの良さが際立ってる。

たしかに、いつも制服や部活着で見慣れているクラスメイト達が、私服を着ているのは新鮮。

ショートパンツ履こうかな…なんてちょっと過ぎったけど、露骨すぎて辞めた。

1日目は、クラス行動で観光。

1日中先生と行動できるなんてラッキー！って思ったけど、先生はやっぱり人気者で、クラスの中心の女の子たちにあれよあれよと腕を引かれ続けて、ほとんど話すことはなかった。

宿泊先の旅館について、温泉に入る。

｢Aって細いんだねー｣

ってジロジロ見てくる菜乃こそ、

｢いいなぁ…｣

と、大きめの胸を見て呟いた。

用意されてた浴衣に着替えてご飯の時間。

｢A、浴衣も似合って可愛いね。｣

…なに？

じーっと蓮の方を見る。

｢え、なに。笑｣

｢いや、褒めても何も出ないよ。｣

｢…えー、出ないの。笑｣

変なのー！と笑っていれば、

｢ねえ、褒めたからさ、この後自由時間、一緒に下のおみやげ屋さんみたいなとこ行こうよ。｣

と、いつになく真剣な目をした蓮に誘われる。
褒めても何も出ないって言ったのに。

｢うん、いいよ。｣

なんだかちょっとだけ、顔が熱い。