コレクトアンサー【tatsuya.f】 (ページ42)

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断らないページ42

｢ハメを外さないように～…｣

来る冬休み。
師走とはよく言ったもので。文化祭のあと学期末テストを乗り越えた私は、先生と会えない冬休みが始まった。

年越しはラウールも込みで5人ですごした。
去年と同じ神社に初詣に行って、去年はここで先生のクラスになれますように、なんてお願いしたなぁ。
もしかして、ここ、ご利益あるんじゃない？

今年も先生といっぱい過ごせますように！ってお祈りした。Aちゃん長かったねぇ！なあにお祈りしたの？なんてラウールに聞かれた時はドキッとした。

｢ハロー。あけましておめでとー。笑｣

年を明けると、なんだか先生の緩さに拍車がかかってた。

｢おれ、お正月まだ抜けないなぁー。笑｣

そう言ってへらりと笑う深澤先生は本当に抜け切れてないみたいで、

｢やべぇ！小テストの採点忘れてた！笑どうしよ、俺修学旅行の冊子作んなきゃなのにぃ！｣

と、ジトっとこちらを見た先生と目が合ってしまった。

いや、私はいつも見てるから、基本的に先生がこっちを向いたら目が合う仕組みになってるんだけど。

｢ふはっ笑ごめんねぇ賢木ちゃん、目合っちゃった。笑｣

そう言って教壇の上でイタズラそうに笑う先生に

｢ほんまに先生Aいじめ過ぎちゃう？！｣

ってキャンキャン吠える番犬康二。

｢やだったら他頼むけど…いーい？｣

そろそろ先生は、私が断らないことに気がついている気がする。