コレクトアンサー【tatsuya.f】 (ページ28)

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ヒリヒリページ28

幸い、顔に傷は残らなかった。

残ったら先生に、責任取ってください！って言えるかなって激重なこと考えてたから、多分残らなくてよかった。少し残念だけど。

それから定期テストがあって、終わったらすぐに夏休みが始まった。
1回だけ先生を街で見かけたけど、声はかけられなかった。

部活で忙しい蓮くんと康二が偶然被った休みには、菜乃とラウールの5人でプールに行ったりもした。もう気づいたら高校生も折り返しだね、なんて菜乃が寂しいこと言い出したりして。

私の1年半、先生ばっかりだったな、って流れるプールで夕日を見てたら少しだけ泣きそうになった。

｢ぁーい、久しぶりー元気してたかー？｣

二学期1日目。本当に同じ夏を過ごしたの？ってくらい先生は焼けてない。真っ白。

｢ん？白石ちゃん焼けたねぇ。笑｣

｢康二たちとプール行ったー。｣

｢…あらあら、男女でプールなんてませてんねー。賢木ちゃんは全く焼けてねーけど。笑｣

｢え、ふっかさん、Aと一緒に行ったってなんで分かったん？｣

｢いや普通に康二たちって言われたら、いつもいるからいると思うのが自然じゃん？笑｣

そこでチラっと先生と目が合う。
焼けてないって言われただけで、肌がヒリヒリする感じがする。見られてる、っていう。
夏休みが明けても、やっぱり好きなままだった。