好きな人 ページ23
「改めまして、ラウールです!」
蓮くんは、こいつ俺の1個したの幼なじみ、と、素敵なタイミングで現れた男の子を紹介した。
「去年ずっと、いつも一緒にいるってお友達さんのことは聞いてました!会えて嬉しいです!」
元気はつらつ、がぴったり。
「…で、Aはどうなん!」
…流してくれなかったか…康二ぃ…
「…私、好きな人いないんだよね。華のJKなんだけどなぁ…」
ごめんね、菜乃。
「やっぱAはそういうタイプやと思ったわ!いっつもボーっとしてるもん!」
「それはなんか酷くない?笑」
「うんうん、Aに好きな人いるって言われたらびっくりだよ、いつの間に?!どこの誰?!って感じ!笑」
「ええー!こんなかわいいお姉さんなのにー?!もったいない!」
「ラウ、うるさい。笑」
ラウールも合流して何時間もドリンクバーだけでいっぱい喋って。
帰り際に通りがかったゲームセンターで初めてプリクラなんて撮っちゃって。
クレーンゲームしただけで、先生得意って言ってたな…なんて誰も知らない特技を思い出して、ちょっとドキドキ。あー、こんなことでも思い出しちゃうなんてかなり重症だなって思ったら、またちょっとだけ菜乃たちに申し訳なくなった。
帰り道、私だけ自転車であとはみんな電車だから、駅まで送ってバイバイした。
駅と家は真反対で、1回また学校を目指してペダルを踏む。
「あれ?賢木ちゃん。」
私の事を、賢木ちゃんって呼ぶのは。
「あ…深澤、先生。」
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作者名:あやめ | 作成日時:2023年10月21日 5時