コレクトアンサー【tatsuya.f】 (ページ15)

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誤解ですページ15

｢いたいた、ふっか！｣

どれくらい時間が過ぎたか分からない。

数秒だった気もするし、何分だった気もしちゃう。

渡辺先生の声で、パッと手が離れた。

｢え、はあ？ちょ！…ふっか。いくら脚フェチだからって、それはねえよ。｣

｢はあ？！｣

はぁ……？

｢え、賢木さん大丈夫？離れな！｣

｢いや、ちょ、待って誤解！それ完全に誤解！｣

｢誤解もなにもねえだろ！おい脚！｣

とりあえず急いで足を下ろして靴下を履く。

｢あの…、先生に手当てしてもらいました…誤解です…｣

｢え？…え、え？…あ、ふっかごめん、｣

一瞬にして立場逆転のような、気まずい空気。

なにこれ？

｢…賢木ちゃんお大事にねー。ごめんね、セクハラで訴えないでね。笑 …よし、なべ、行こ？話はあとでねー？｣

苦笑いの渡辺先生が、小さい声で、お大事にって呟いて、なんだか目が笑ってない深澤先生に腕を引かれて保健室を出ていった。

普段はなべ、って呼んでるんだ。

そんなどうでもいいことしか頭に浮かばなくて。

深澤先生が脚フェチだと思い出したのは、家に帰ってシャワー浴びようと湿布を見たとき。

ああ、やっぱりちゃんと脚やせしとくんだった。