現実味 ページ10
いや、アイドルな事にびっくりしていたけど。
｢え？主演…？あの不器用刑事を？｣
｢あんた、愛すべき自分の創り出したキャラクターをなんて呼び方するの。笑｣
てかその時差なにー、なんて悠長に笑ってる秋葉とは、到底同じテンションでいれるはずない。
深澤さんが私の作品を………？
まだ、決まってないとはいえ、何というか…。
不思議な、気持ち？
｢いやー知らなかった。Aがそんなに深澤辰哉のこと好きとはね。｣
｢え？好き？なんで？どーして？｣
｢え、なに？笑 だってその動揺、好きだからでしょ？｣
好き？
この不思議な感じって好き…？
｢それなら早く言ってくれればよかったのに！｣
｢…言ってどうなるのよ。笑｣
｢あっ、いや…たしかに。間違えた。どうもこうもないわ…。｣
その後秋葉とは、幼なじみの近況だったり、秋葉の彼氏の話だったり、仕事の話だったり。他愛もない会話をして別れた。
帰りの電車でスマホを取り出して、サジェストに深澤、まで入れると、この前彼から教えてもらった下の名前がすぐに予測で表示される。うわぁ、現実味が。
深澤さんからは何も聞いてないのに、勝手に調べて詮索するのはなんだか卑怯な気がして。
常識として、これだけはね…と、誰に責められた訳でもないのに言い訳しながら、SnowManについて簡単に調べた。
更にびっくりしたのは、メンバーに向井さんがいたこと。やっぱり関西の人だった。…というか毎日のように一緒にいるだろうに、プライベートも一緒って可愛い。仲良し。
へえ、渡辺さんは翔太っていうんだ。
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作者名：あやめ
| 作成日時：2023年11月18日 5時
