アイドル ページ9
かんぱーい！とグラスをぶつける。
｢いやー、祝杯だね！Aすごいなぁ。｣
｢ありがとう。秋葉の会社さまさまです。｣
｢あ、そういえばキャストとか聞いた？｣
ええ？まだ決まってないんじゃないの？と首を傾げる。
｢一応有力な人だけもうリストアップされてるんだけどさー、｣
｢A、知ってる？深澤辰哉って。ほらあの、SnowManの。｣
ん？
｢いま、なんて？｣
｢深澤辰哉、SnowManの！｣
え？
｢…ええ？！｣
思った数倍の大きい声で反応する私にびっくりしている秋葉。
｢え？SnowMan好きなの？いや、Aならワンチャン知らないかも、とまで思ってたんだけど…｣
…その通りです。知りません。
いや、正確には、
｢うん、知らなかった…けど、知ってる…｣
｢…はい？｣
｢ふかざわたつや…って、あの？｣
｢うん？多分それじゃないかな？他に聞いたことないけど。｣
｢ええ……？てか、SnowManって何？…雪だるま？｣
そう言うと、秋葉はポカンと口を開ける。
｢…え、深澤辰哉知っててSnowMan知らない人初めて見たんだけど…。｣
｢そんなすごいんだ。｣
｢すごいもなにも、アイドル！アイドル王道事務所の！｣
アイドル……
アイドル。
どうりで翼がVIP待遇するわけだ。あんな狭いお店にアイドルなんかいたら、真横に一般人を座らせるのは抵抗あるのも無理ない。私は安心されてたけど。
｢あれ、もしかして仲間にわたなべって人いる？｣
｢あー、うん、いるね。Aとは漢字違いのポピュラーな渡辺さんが。｣
ワオ…じゃあ
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作者名：あやめ
| 作成日時：2023年11月18日 5時
