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正論 ページ16
とりあえず、みんなでお店出よっか。ってなって。
何故か4人でぞろぞろと、私の家まで送ってくれることになった。
さっきひとりで通った、暗くて細い道を通る。
狭すぎて4人で並んで歩けないから、自然と前に秋葉と目黒さん、後ろに私と深澤さんに。
｢ねぇ綿ちゃん、いつもこんなに危ない道通ってたの？｣
｢…はいぃ。｣
いつもは危なくないんです！私なんかストーカーされることもほとんど、というか今回が初めてなくらいで！そんな風に弁解したいけど、結局こうやって迷惑をかけている手前素直に認めるしかない。
｢ほんと、心配させないでよ…遅くにひとりで歩いちゃだめよ、女の子が。｣
｢…女の子って歳でもないんですけどね。｣
｢女の子は女の子なの！実際こうやって、女の子だからストーカーされたんだから！言い返さない！｣
｢はい…｣
正論だ。すみません。
｢とはいえ、じゃあもうcottonに来ないで、なんて俺は言う立場でもないし、そもそもそれは俺が寂しいし？｣
｢気をつけます。｣
｢…うーん。そうねえ。こればっかりは。…んね、今更だけど彼氏とかいないの？｣
キョトン、としてしまう。
｢…って、居たら呼んでるか…って解釈で、いい？｣
｢あ、はい…すみません…。｣
｢なぁんでここで謝るの。笑｣
｢いや、なんか、彼氏、いなくて…？｣
｢えー？笑 でもいたら多分ひとりで飲んだりしてないでしょ？笑｣
それは、そうかもしれない。
｢だったら居なくてよかった、って、俺は思うけどねぇ？｣
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作者名：あやめ
| 作成日時：2023年11月18日 5時
