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なんであなたが ページ14
｢もしもし？A？大丈夫？今どこ！｣
｢秋葉ぁ…！今はとりあえず、cottonにいる。｣
｢ああ…良かった。ねぇ、大丈夫？｣
｢んー、まずい、かも。｣
｢とりあえず私行くから！｣
いや、でも、それは秋葉が危なくない？
｢今ちょうど幼なじみと居て。男の人がいれば安心でしょ！｣
｢そんな…その幼なじみさんに悪いよ。｣
｢Aのライン見て伝えたら、早く行かなきゃ！って言ってむしろ私の腕を引いてタクシーに飛び乗ったくらいだから大丈夫。ちょうど近くにいたからすぐ着くと思う。動かず待ってて！｣
そう一方的に言われて電話はきれた。
誰から？と言いたげな視線を2人から感じたので
｢あの、親友が今から来てくれるみたいで。｣ って。
｢秋葉ちゃんのこと？それ大丈夫？｣
｢え。女の子なの？意味なくない？｣
｢なんか幼なじみの男の子と居たみたいなので、一緒に来てくれる、と…。｣
｢あぁ…そっか。じゃあ一緒に待ってよ。｣
すみません…と項垂れる私の頭を、子供をあやすみたいにぽん、ぽん、と撫でる深澤さん。安心する。
しばらくして、入店のベルが鳴った。
もしかして…！って体が強ばる。恐る恐る振り向くと、
｢秋葉…！｣
｢A！……と、｣
｢…ふっかさん？｣
｢めめ？｣
｢久しぶり、秋葉ちゃん、目黒さん。｣
ってあれ？なにこの空気？と、驚く翼。
いやいや。
なんであなたが驚いてないの？
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作者名：あやめ
| 作成日時：2023年11月18日 5時
