寒いね ページ38
｢もお！俺、まじでテンパって頭真っ白になったんだから！冷や汗めちゃくちゃかいたわ！笑｣
玄関で抱きしめ合ってしばらくした頃。
急に、感情的になって抱きついた事が恥ずかしくなってしれっと離れて、
｢…あ…じゃあ、また…、連絡するね、｣
って帰ろうとすると
｢こらこら。このまま帰すわけないでしょ。それにもう夜遅いし、危ないんだから。｣
って優しい声に引き留められた。
｢女のコがこんな時間に出歩いちゃだめっておれ、何回も言ってるでしょ？｣ って。
…そうだった。辰哉くんってこんな風に、綿菓子みたいに甘くて、優しさの塊みたいな人だった。
俺、流石に今日はAと離れたくないんだけど？なんて顔を覗き込む姿は相変わらず狡い。
そんな事されたらすぐ、このまま帰るわけにはいかない、って気持ちになっちゃうの。
そのまま流されて、結局泊まる事になった。
…なんて。本当は離れたくない、って思ってた気持ちをあたかも丸め込まれたみたいに正当化する。
きっと辰哉くんはそんな私なんかお見通しで。着替えとか荷物の片付けとか諸々を簡単に終わらせると、優しく笑いながら、
｢…おいで？｣
って声に溶かされて、寝室に手を引かれた。
辰哉くん家のひろーいベッドで、ふたりで薄着でごろごろしながらぴったりとくっついて、寒いねえ、って会えなかった時間を埋める。
｢『A、来てるよ』ってまじで血の気引いた。笑 AってあのA？！俺の思うA？って。なのに翔太のやつ『話はあとで！』とか言うの！笑｣
｢…翔太くんらしいマイペースさ。笑｣
｢でライブ終わってめっちゃドヤ顔で俺んとこ来てさ？笑 でも俺、もう最後の賭けの最中だったから早く帰りたくて仕方なくて。Aが待ってるって信じて急いでたからさ、翔太に『ごめん話はあとで！』って言い返して超豪速球で帰ってきた！笑｣
は？なんで俺が言われなきゃなんねえの？って今度は翔太が驚いてたわー、なんて無邪気にケタケタと話す辰哉くんはご機嫌。
でも多分、辰哉くんの胸にぴったりくっついて笑う私もご機嫌。
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こけこっこ(プロフ) - あやめさん» わざわざありがとうございます！嬉しいです✨これからも頑張ってください！一ファンとして応援しております。 (3月12日 19時) (
レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - こけこっこさん» 個別での返信控えていたのですが、素敵な記念日なので例外でお返事させて下さい。遅くなってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます🎂「運命レベルの話じゃん？」って何処かで誰かが言ってました…笑 幸せな一年になるよう、ささやかながら祈ってます🕊 (3月12日 12時) (レス) id: 2da7584997 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - いつかまた、皆様の目に留まるご縁がありましたら、その時も愛して頂けますように…！「春になったら」、また何かの機会があるかもしれません…🤫（小声）本当にありがとうございました˘o˘̥ (3月12日 12時) (レス) id: 6cb06c0cd1 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - 完結して寂しい気持ちもあり、と多数の方にお声を頂いて、そんな風に愛してもらえる作品になった事を本当に嬉しく思います。涙 私の事を褒めて頂いてる言葉が多いですが、皆様の言葉こそ！ひとつひとつが素敵で心が掴まれるような大切な文ばかりです…♡ (3月12日 12時) (レス) id: 6cb06c0cd1 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - 久しぶりにログインしたら本当に本当に温かいコメントばかりで…皆様、ありがとうございます。時間が経ってしまったのと、有難いことに沢山の方に頂いているので、ここで一括でご挨拶とさせて頂きます( ;ᯅ; ) (3月12日 12時) (レス) id: 6cb06c0cd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやめ
| 作成日時：2024年2月17日 17時
