改めまして ページ20
ふっかが持ってきてくれた氷の入った袋で冷やす。
｢ふっか、お兄ちゃんみたい。笑｣
なんとなく、親とは言わなかった。
｢…そ？笑 まぁおれ、妹いるからねぇ。｣
｢どおりで。…助かった、ありがとう。｣
｢うんうん、辛いことがあったら何でもお兄ちゃんに言うんだよー。…助けるから。｣
目を伏せたままゆるりと笑った顔は崩さず、ワントーン下げて、助けるって言った。
｢とりあえずあの人、出禁にしちゃおうかな。｣
｢あ、やっぱ患者さん？｣
｢うん。普通に怖いし。家はバレてないと思うけど。｣
｢それがいいよ。｣
淡々と会話が弾む。
｢Aちゃん強いね。キャー！怖いよ深澤さんっ、つって抱きついてきていーのに！笑｣
｢最初は取り乱したけどね。可愛げなくてすみませんね？｣
｢分かってねぇなー。普段強い女の子が、俺にだけ弱いとこ見せちゃうのがかわいーのよ！笑｣
あれ。…いま、なんて？
｢そういう女の子好きそう、
｢ばか、女の子はみんな大好きだわ！…ってあれ？｣
｢…深澤さんは、｣
｢ちょちょちょ、待って！…俺、口滑った？笑｣
｢はい、しっかり。｣
うわ、まじかーって頭をポリポリ。
…やっぱり名前、知られたくなかったんだ。
こんなに短期間で絆された私に対して、ふっかはまだまだ心を許してないの、なんかちょっとだけ痛むな。心が。
｢あんね、俺ね、｣
…そんなに言いづらそうな顔しないでよ。
魚の骨が引っかかった時みたいに、小さく、細かくチクッと私の心を刺す。
｢無理に言わなくていいよ、別に。｣
｢え、？｣
無理に聞きたくない。
｢あー…いや、ちょっと待って？なんか勘違いしてそう。｣
｢俺ね、初めて会った日はたしかに警戒してたんだけど。その後はなんかタイミング逃しちゃって？言い出せなかっただけなのよ。…Aちゃんに呼ばれるふっかってなんか可愛くて。笑 普段男ばっかりに呼ばれるあだ名だからさ。笑｣
｢ごめんね、改めまして。深澤辰哉です。｣
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あやめ(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！……見切り発車した秘密のお友達、ご期待に応えられるか分かりませんがこの先も見守って頂ければと思います。笑 (1月20日 4時) (
レス) id: 76de914c7b (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - お話大好きです！渡辺くんとの関係を知ったふっかさんのリアクションが気になります笑笑 これからも楽しみにしてます！ (1月19日 20時) (レス) @page42 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - まぷさん» まぷさん、ありがとうございます ; ; 全部…嬉しいです。こうやってコメント下さって私が認識してしまったのでもう勝手とは言わせませんよ( ⩌⤚⩌)笑 これからもどうぞよろしくお願いします…！ (1月10日 19時) (レス) @page18 id: 2dd2e7231f (このIDを非表示/違反報告)
まぷ(プロフ) - あやめさんのお話全部読ませていただいてます！勝手にめちゃくちゃファンです、、♡更新楽しみにしております！ (1月9日 22時) (レス) id: a95612f43b (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - 美紀さん» 前作に引き続き、コメントありがとうございます ; ; 糧になったので新作、始めちゃいました。笑 これからも楽しみにして頂けるよう推敲に励みます！ (1月6日 19時) (レス) id: 5b6428e648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやめ
| 作成日時：2024年1月6日 7時
