【銀魂3z?】押してダメなら壊してしまえ【神威】

54話【堕天使】 ページ9

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いつもと変わらないボロついた校舎。いつもと変わらないガラの悪い生徒に、いつもと変わらず頭をピカピカと輝かせながら挨拶をする先生。
そう、何も変わらない。変わっちゃいない。大丈夫だ、いつも通り挨拶をして抱きつくだけだ。

バーコードの隙間から光り輝いているそれを見れば、神威さんと本当に血が繋がっているのか、と疑わしい星海坊主先生だが、一応父親。彼に抱きつくことによって、神威さんの遺伝子に一番近い人物で練習が出来ることになると気付いた私は、先生の顔をじっと見つめた。



「どうした、Aちゃん」

「いや、無理です」

「･･･え、何が」

「私にそんなに勇気はありません･･･無理です！！ごめんなさい！」

「だから何が！？」

「神楽ちゃん辺りで練習しときゃ良かった！挨拶した時に練習しときゃ良かった！何でこの人！？コイツは嫌だ！」

「おいコイツとか言ってんじゃねェ！教師だぞ！？」



この人と噂になるのだけは嫌だ。もしもそうなったとしたら、私の人生に輝かしい未来は残されていない。
最高の練習相手ではあると思う。教師という一般的には好意を向けてはいけない立ち位置である先生に抱きつけば、成し遂げた達成感を自信に変えることができるし、何より勇気が褒めた耐えられるべきものだ。

神威さんに抱きつくなんて、考えれば考える程ハードルが高い。一度自信を付けておくのは大切かも知れない。･･････が。



「いやいや、ごめんなさい本当に！やっぱり先生は無理です！！」

「さっきから何の話だ！？」



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