【銀魂3z?】押してダメなら壊してしまえ【神威】

59話【総悟13】 ページ14

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　「お前に友達がいるとか知らなかったんだけど」

　「んな、居ますよぉそれくらい！」

　「じゃあ今までできた友達の数は？」

　「あっはっは！3人くらいですかね！多くて予想外でした？」

　「片手で数えられる時点でお前終わってるね」



　まぁその性格だし仕方ないか、という失礼な言葉が刺さる。
　だがそのストレートな刺し方はいつも通りの神威さんだ。
　逆に私だけが意識しているように見える。なんてこった。

　はは、と軽く笑うも阿伏兎の背中からは離れない。
　いやだって無理だもん。あんなシリアスすぎる方法であそこから離れたし。無理だもん。



　「てかさ、今日お前変じゃない？」

　「え、い、いつも通りですけど！？」

　「あぁ、いつも変か」

　「それは聞き捨てならん！」



　どうやら神威さんは何も気にしていないようだ。
　どうしてだ。あんなにシリアスだったのに。珍しく私がポロポロと涙を流したのに。

　なんというか、こう、少し何かの壁が壊れた気がしたんだけどなぁ。
　あれは夢か、そうなのかと自分に問いただす。
　夢なんじゃね？反応的にそうじゃね？みたいな答えが浮かんで項垂れた。



　「......なら！夢なら！」

　「は？夢？」

　「神威さんやっぱり今日もカッコいいですね大好きです！」



　そう言って神威さんに向かって抱きつく。
　いつもならここで吹っ飛ばされ、壁に激突するのだが。



　「......え？」



　何故か今日は、きちんと私を受け止める神威さんが居た。
　............えっ？

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