7 ページ3
行く途中に悟君に言われた言葉
＿＿＿＿イチャつくなよ。特に辻！！
と。
階段を登り、薄暗い廊下を歩いていた
それにしても
「家鳴りが酷いわね。」
今歩いていてもギシギシ。と家鳴りがする
「壊されると思うと少し寂しいけどな。」
沢山の思い出がつまっている校舎なのね
「あ！Aちゃんもし怖いなら俺に…って。」
薄暗い廊下の先にははっきりとはみえないが制服からして女子生徒だろう
「あ、おい。早く戻れってさ…」
近付く事にその女子生徒の姿がはっきりとしていく
しかし、そこにいたのは女子生徒は女子生徒でも
＿＿＿＿＿＿＿目が１つしかなかった
目を見開き、ゾッと背筋が凍る
「うわぁあああ！？」
辻君が情けない声で絶叫して後ろに下がった時に、グラッ…とよろめきぶつかってきた
後ろは、最悪な事に
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿階段だ
「きゃぁあ！！」
巻き添えを食らい、一緒になって階段を転げ落ちた
「う……。」
何分たっただろうか
数秒位しかたっていないかもしれない
ズキン、ズキン。と痛む頭を押さえながら、体を起こす
「痛……大、丈夫…？」
辻君の方を見ると目の前には妖怪が…
【目覚めてしまったか…。】
その妖怪は、片足と傘で顔を隠していた
【ん？その顔どこかで……。】
【まあいいか。何しろ校舎からはひとりも出してやらんぞ。人の子。】
妖怪の手が私に伸びてきた
【我々の住処を奪おうなどと。】
動けずにいる私に手は顔に触れようとしていたその時＿＿＿＿＿＿＿
「夏目さん、どうしたの！？」
急いで階段を駆け上って来たのは笹田さん
「大丈夫？誰かいるの！？」
【ちっ。】
妖怪は他の人がやって来たせいか消えていった
「待って！」
「夏目さん？…どうしたの、誰もいないわよ…？」
バタバタと慌ただしい彼女
「あれ、辻君は？」
え。と驚愕して言葉を漏らす
「辻君！？」
いない！連れていかれた！？
戻って来ない先発組もあの妖怪に…
「＿＿＿＿＿＿＿＿夏目さん。」
笹田さんと数秒見つめ合い、口を開いた
「夏目さんて見えてるの？」
その言葉、真剣な表情に息を飲んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすか(プロフ) - この小説大好きです！ 更新楽しみにして待ってます！ (2016年6月16日 13時) (
レス) id: 442dd19c2d (このIDを非表示/違反報告)
ユズ - すごく面白いです。続き楽しみにしています(*^-^*)ｎ (2016年4月7日 22時) (レス) id: 5f6d4cd19a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彗星 | 作成日時：2016年4月1日 15時
