3 ページ36
【お見事！放たれましたな。】
あの妖怪…… 垂申(たるさる)の言葉を聞けば、どうやら成功した様だ
放たれた。と聞けば喜ぶ所だろうが、正直喜べない
喜びよりも、痛さが勝っているのだから
【おのれ放さん……。】
ゆらり。と立ち上がり、私にまた取り憑こうと近付いてくる
【放さんぞ人の子……】
冷静さを失った私は思わず、再び取り憑きにきた妖怪に八つ当たりの様にゴッ。と殴ってしまった
「まあ。落ち着いて。あなたたち…。」
殴った手がズキズキ。と痛む
『お前が落ち着け。』
そう言われた所で妖怪に目を向けると妖怪が着けていたお面が割れていた
「…ごめんなさい。割れてしまっ…」
最後まで言う前にむくっ。と起き上がり、顔を上げた
えぇ！？お面の下もお面！？ダブル！？
この時私とニャンコ先生は内心が揃っただろう
・
・
・
・
・
・
・
【＿＿＿＿＿＿＿失礼致しました。】
【私は自力ではダム底から放れられないので通りすがりの貴女様に取り憑いて……。】
妖怪は意を決した様に…
【…どうしても逢いたい人間がいるのです。遠目から一目だけでも。】
「…逢いたい人間…。」
繰り返して呟いた
【はい。人の子である貴女様に取り憑いていれば、万が一にも逢えるのではと思ったのです。】
【ですからどうか数日間
取り憑かせて下さい。】
そう言って、土下座してくる妖怪に戸惑う私
『断る。』
何故かキッパリ。と断るニャンコ先生
【お前には頼んでいない。古狸は黙っていろ。】
と、あからさまに態度が変わっている妖怪
先生は先生でタヌキと言われたのが気に入らなかったのか文句を言いながら妖怪と言い争っている始末
【あははは。】
と、笑いながら酒を飲みながら見物している垂申
何故か垂申の酌(しゃく)をしている私
…寝たい………
こうして妙な妖怪に取り憑かれることとなった
・
・
・
・
・
・
〜授業中〜
「次ー、夏目読めー。」
「…………。」
「おーい。夏目ー？」
「あっ。すみません。」
「次から気を付けろよ。」
「はい。」
妖怪が気になって集中できない
〜休み時間〜
「でなー。Aちゃん。そこのだんごがなぁ…」
「へぇー。」
悟君とお喋りしている間にも妖怪はきょろきょろと“逢いたい人間”を探している
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーアイテム
青色の物
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ROM民(プロフ) - 彗星さん» 度々すみません。オリジナルフラグが外れていないようです。お手数ですが、再度ご確認をお願いします。 (2016年1月22日 0時) (
レス) id: 742a58f99e (このIDを非表示/違反報告)
彗星(プロフ) - ROM民さん» 初めまして。ご丁寧に教えてくれてありがとうございます。 (2015年11月22日 18時) (レス) id: 643ad8a6ed (このIDを非表示/違反報告)
ROM民(プロフ) - はじめまして。「オリジナルフラグ」が外れていませんよ。また、原作やキャラ名をキーワード設定して頂くと、検索しやすくなるので助かります。二次創作ですので、棲み分けにご協力お願いいたします。 (2015年11月22日 16時) (レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彗星 | 作成日時：2015年11月8日 14時
