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「何か話したいことがあれば何時でもおいで。ひょっとしたら息子とは話が合うかもしないね。」
…………息子
興味本意で聞いてみた
「……お坊さん。お名前は？」
と。
「ああ私、姓は田沼と申します。」
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かなり長い時間がたっていた
日が落ちかけ、今は黄昏が綺麗に見える
『やれやれ。何だかんだ言って妖怪びいきだなお前は。』
「……別に「妖怪」だからってひいきした訳じゃない。」
「多分…言葉を交わして「知り合い」になったから。」
「……私ね、小さい頃、人に化けてまで声をかけてきた妖怪がいたんだ。」
ぽつり、ぽつり。と昔を思いだしながら話した
「あの頃は子供で、その行為で酷く傷ついた気がしていたけど。今思うとそれでも会えて良かったと思うの。」
これは、紛れもない私の気持ち……
「うまく言えないけど最近分かってきたんだよ。
ふれ合わすのが心があるのなら同じでしょ。」
人だろうと
あやかしだろうと
「ひとりでいるのが寂しいのも。最初の一歩が恐いのも。」
「先生はどうだった＿＿＿＿＿＿＿？」
その問いに先生が答えてくれることはなかった
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次の日
廊下で、田沼を見付けた
田沼はじっ、と窓の方を見つめていた
目線を辿れば、その先につるつると牛がいる
ふと、此方に気付いたようで目が自然と合った
「見えるの？」
「え……。」
質問の意図が分かっていない様で、一体何が？という様子だった
「グラウンドに変なものが見えるの？」
主語を入れて質問をすると、一度外に目を向けた
田沼の横顔は微かに笑っていた
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿いや。」
その返事に私は少し残念がった
「でも一瞬。何か変なものの影が二つ見えたような気がしたんだ」
「多分何時も気のせいなんだ。影を見たり、気配を感じたり…。笑わないでくれよ？」
「＿＿＿＿＿＿＿変な事話して悪い。「夏目」って奴も時々何かを見ているみたいだって噂ができいて…。話をして見たかったんだ。……でも、多分気のせいなんだ。」
彼も、妖怪のせいで苦労してきたのだろうか
彼と私は、友達でも、ましてや親しい仲でもない
ただお互いが噂で知っている程度
何の関係もない私達
なのに私は、彼がほおっておけなかった
そのせいか私はつい口走ってしまった
「私は見える。凄く変なもの。でも内緒よ。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ROM民(プロフ) - 彗星さん» 度々すみません。オリジナルフラグが外れていないようです。お手数ですが、再度ご確認をお願いします。 (2016年1月22日 0時) (
レス) id: 742a58f99e (このIDを非表示/違反報告)
彗星(プロフ) - ROM民さん» 初めまして。ご丁寧に教えてくれてありがとうございます。 (2015年11月22日 18時) (レス) id: 643ad8a6ed (このIDを非表示/違反報告)
ROM民(プロフ) - はじめまして。「オリジナルフラグ」が外れていませんよ。また、原作やキャラ名をキーワード設定して頂くと、検索しやすくなるので助かります。二次創作ですので、棲み分けにご協力お願いいたします。 (2015年11月22日 16時) (レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彗星 | 作成日時：2015年11月8日 14時
