君を想うと。【オリジナル】 (ページ5)

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第二話…狐狼ページ5

時雨side

ピピピピ、ピピピピピ

「う～ん…」

朝が来た。

ピピピｐカチッ…

「ふわぁ…今何時だろうって、え！？」

時計の針は午前８時１５分を指していた。

「急がないとッ！」

バタバタｂドンッ！！

「痛ってぇ…！」

階段を一段踏み外してしまった。

「はやｋ…朝ご飯食べてから行こう！」

バタバタ

「やっぱ朝はパンが一番！」

モグモグ…ゴクッ

「行ってきます！」

誰も居ない家に声を掛ける
もちろん、返事などは返ってこない。

ガチャ
バタン

「えっと～今は…あっ、もうこんな時間じゃん！」

僕は全速力で学校へと向かった。
そして曲がり角で、何かにぶつかった。

「すみません！怪我とかしてないですか？」

急がないと…！
でも、礼儀として謝っとかないと！

「……いや、ない。それよりそっちは？」

良かった。
怪我はないようだ。

「僕も大丈夫です！ほんと、すみません！じゃあ、僕、もう行きますね！」

そして僕は何回か謝り、再び全速力で学校に向かった。

「あの女の子、少し可愛かったな…」

星は人生で初めて恋に落ちた。