なり代わりプリンセス (ページ2)

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学校=地獄　家=ネ申ページ2

「ふーん、ふふ、ふふーん」
ゲームのBGMを鼻歌で口ずさみながら、スキップして帰る。

周りから見ればキモいと思う。

まぁ、自覚しているんだから許してくれ。頼む。

そんな空想をしながら、ドアに鍵をぶっさす。

私の家は学校から五分、ぼろアパートの一階。

築何年だよこれー。

隣に金持ちのデカイ家が建ったせいで日当たり最悪。

梅雨になるとリアルにキノコが生えてくる。

冬でも湿度100%。マジで洗濯物乾かない。

…流石に100は言い過ぎか。

そんなことをぶつぶつとぼやきながら、リビングに鞄を投げ込む。

こんなことしても誰も言わない。

私の家族は、１週間に一度帰ってくる糞…糞パパだけだ。

語呂悪っ。

さぁ、おやつタイムだ。あっ…制服脱ぐのめんどくせー。

嫌々ハンガーにかけつつ、散らかった床を見る。

ごみ屋敷じゃん、これ。

私は自分の部屋しか掃除しない。まぁ、いっか、とお菓子箱からお気に入りのクッキーを出す。

これ、おいしいよね。100円以下でこの美味しさ。皆も知っているだろう、あのバタークッキー。

仲間(？)に、チョコチップクッキーと、コーヒークリームとチョコレートクリームがかかったチョコがあるやつだ。

オレオみたいなやつもあったっけ。
あんまり売ってない。

脳内で知らない誰かに解説してから、課題をやる。

偉いって？

そりゃ、ゲームを夜にやりたいからさ。

…理由になってないか。