☆震える手 ページ28
このまま一人にしておくのが心配で
たまに様子を見に行きながらリビングで待機
ボスからは仕事が押してて今日中に終わるかわからないって連絡も入ったから
しばらく居ようと心を決めた時だった
咳き込む声が聞こえてハウンさんの元へ向かうと
「！？...」
真っ白な掛け布団に真っ赤な血が...
え...
「ハウンさん？？？」
なおも咳き込むハウンさんの口から血が沢山出てきて
救急車...！
震える手で電話をかけると救急車のお願いをして
氷水を入れてたサラダボウルを空にして吐血を受け止めて
「すぐ救急車来ますから！あと少しだけ我慢してくださいね
大丈夫ですよ、すぐ来ますからね」
そんな間にも吐血が治まらなくて苦しそうなハウンさんを
どうにか楽にする事は出来ないか考えてみてもなにも思い付かなくて
ただただ背中をさするしか出来なくて...
病院に運ばれた時まで記憶は曖昧で...
治療が終わり酸素マスクをして穏やかな表情で眠るハウンさんを見守りながら
...こんなになるまで
どれだけのストレスをひとりで抱えて居たんだろうなんて...
そんな事を考えてたらハウンさんのマネージャーさんが現れて付き添いをバトンタッチ
病室を出て携帯を見ればボスからの着信が凄いことになっていて
掛け直そうと画面をタップしようとした時
再びボスからの着信が
スライドして電話に出ると開口一番、今どこにいるんだっ！！って..
「......」
『テジちゃん？』
「...今...病院に」『病院！？！？』
「ボス...」『どこの病院だ！？テジちゃんどこか悪いのか！？怪我？事故とかにあったのか！？』
「病院は...えっと...国際総合病院で...
私じゃなくて...えっと...ハウンさんが...」
『よかった...テジちゃん無事なんだな？
今から向かうからそこで待ってて』
もう暗くなった待合フロアの椅子に腰掛けて自分の手に目を向ければ赤黒くなった血が付いていて
洗う事すら忘れてたんだと気付くと同時に
血を吐く苦しそうなハウンさんの姿が脳裏に蘇る
するとまた手が震え出して止めようとギュッと手を握りあっても意味がなくて...
為す術もなく血に汚れた手を見ていたら
バタバタと走る音が聞こえて
『テジちゃん！』
息を切らしたボスの姿が見えた時
自分でもビックリする位涙が溢れて声を上げて泣いた
「...ハウンさんがっ」
静寂の中
私の子供みたいな泣き声と
ボスの手が私の背中をさする音だけが
深夜の病院の待合フロアに響いてた
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あやまろ(プロフ) - きよこさん» きよこ様…胸が痛みます…今言えるのはどんな形であれ二人とも幸せにします！！そしてあと1話でこの章が一杯に！(TT)次の章に跨ってしまいますが更新頑張りますね！！ (2018年9月18日 22時) (
レス) id: 480e0a2529 (このIDを非表示/違反報告)
きよこ(プロフ) - あやまろさま、二人が同じ気持ちなのにね…胸が苦しい。けど、しあわせにしてくれるんだよね、デジチャンをボスが。いつものキュンキュンしています。次回が楽しみです。更新待ってます。 (2018年9月16日 23時) (レス) id: 15442e9882 (このIDを非表示/違反報告)
あやまろ(プロフ) - 神鹿さん» えっとですね、これから先は…言えまてん！！笑 でもどんな形であれ幸せにします！二人とも！ (2018年9月16日 22時) (レス) id: 480e0a2529 (このIDを非表示/違反報告)
神鹿(プロフ) - ほんと、この先に何が待っているのか！？ 気が気でないです。 (2018年9月14日 22時) (レス) id: f17246d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
あやまろ(プロフ) - motomatoさん» そうなんです！同じ方向むいてるのに！お互い、相手の気持ち考えすぎちゃって…上手くいかないっす(TT) (2018年9月14日 22時) (レス) id: 480e0a2529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやまろ
| 作成日時：2018年2月15日 17時
