好きって言ってよ！ DK

☆ドライヤー ページ13

ご飯の心配かよ！

なんて目を細めて軽蔑するように見てくるミンギュに

「二人ともお風呂上がったら食材買いに行こ？！」

って言ったら

m『…お手軽な食材に…』

ってお財布を見ようとしてたから

「お金なら心配しないで
うちの両親、お金だけは置いてってくれてるから(笑)」

m『でも誕生日だし…パーリナイ言い出したの俺だし』

「何言ってんの！
今ミンギュがこうして私を相手にしてくれてるだけで最高の誕生日だよ！

物心ついてから初めて直接お祝いしてもらえたんだもん！」

m『初めてって…』

「んぁ！！！」

m『何いきなり！びっくりした！！！』

「すっかり忘れてたけど一緒にいたお友達たちいいの！？戻らなきゃ！」

m『それなら大丈夫大丈夫
ちゃんと連絡したから』

「ホントに？」

m『嘘ついても仕方ないじゃん笑
ほら、早く風呂！』

「はいっ！」

ちゃんと暖まれって言われたけど人をまたせてると思うとそうもゆっくりしてられなくて
チャチャチャっと済ますと

m『ドライヤーは？』

「…どこだったかな」

m『え、普段どうしてるの？』

「自然乾燥」

m『………』

「ほっときゃ乾く」

m『今すぐ探して持って来なさい。乾かしてあげる』

なんてホントにお母さんみたいに怒るから仕方なくさがして持ってくると
バスタオルで犬を拭くみたいに豪快に拭く

「あーたーまーがーもーげーるーぅーーー」

m『よしっ』

「終わった？」

m『まだ。ドライヤーいつ使った』

タオルドライをしたら今度は丁寧にクシで髪をとく

「…ホントにお母さんみたいだ…

私がまだ小さかった頃、お母さんがよくこうして髪をといてくれたんだぁ〜」

m『Aのお母さんてどんな人？』

「ん〜…お父さんの事が大好きな人(笑)」

m『え？(笑)』

「お母さんの仕事は別に家でも出来るんだけど
お父さんと離れたくなくてくっついてってるの(笑)」

m『Aはお母さんの血を継いだのかもね
お父さんは？』

「お父さんはお母さんが居ないとダメな人(笑)」

m『ラブラブじゃん』

「そのおかげで私がここに居ます(笑)」

m『下 ネタぶっ込んでくるなよ(笑)

でもおかげでAが存在してるんだもんな』

「ミンギュもね

ミンギュにも…ソックんにも出会えた事奇跡だと思ってる」

m『でもマジで

産まれてきてくれて、出会ってくれて
僕の娘になってくれて

ホントに本当に…ありがとう』

☆ミンギュのバーカ→←☆パーリナイ

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