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辰「二人はまだ病気は治ってない。戦わないといけない。この前までは元気だったけど、今は元気じゃない」
何も隠さず
ただ宥めるだけにせず
まっすぐ二人に伝える
涼「でも、でも、ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ」
辰「そのお咳も苦しいでしょ。ちょっとお指貸して」
二人の指にサッとパルスオキシメーターをつける
辰「みて？ここの数値すごく低いでしょ」
翔「んん、でも、、！」
辰「今の医療の力では、二人の病気は治らない。腎臓は一生治らないし、喘息は治る兆しが見えない。だから、病院で検査しなといけないし、治療しないといけないし、薬も飲まないといけないし、制限だってしないといけない。これが今の、これからの二人の現実」
なにも言い返せなくなった二人は滝のように涙を流す
そんな二人を見ると
自分の無力さ、無能さを感じる
翔「、もうやだ、ｸﾞｽﾞｯ、ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、、なんでよ、ｸﾞｽﾞｯ」
涼「、ｸﾞｽﾞｯ、俺ら、、ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、、、もうやだよ、ｸﾞｽﾞｯ」
辰「ごめん、ごめんね、、」
医者なのに
兄ちゃんなのに
ただ抱きしめることしか出来ない俺ら
なんで俺じゃないんだろ
なんでこの子達なんだろ
代わってあげれる魔法がほしい
抱きしめながら、今まで何度も考えて、願ってきたことを、また思ってしまう
しばらくギュっと抱きしめてると
翔「、兄ちゃん達、苦し、、」
涼「、俺も、、」
泣き声から急に聞こえてきた声
途端に我に返って焦る
辰「苦しい？！お胸さんの音聴かせて！」
大「お鼻にカニューレつけるよ！」
照「苦しいのお胸さんだけ？」
亮「吸入しようか」
急いで処置を、
と焦る俺らを見て、二人がふふっと笑った
俺らは何がおかしいのか分からずパニック
翔「、ちがう、笑 ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、そうゆう苦しいじゃなくて、笑」
涼「、兄ちゃん達のギューする力強すぎて苦しかっただけ、笑 ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ」
そうゆうことか、と思うと同時に
病人だよ？なんて笑う二人に悔しくて涙が溢れてくる
翔「兄ちゃん達が泣かないでよ、笑」
涼「ほんとだよ、笑 ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ」
ケラケラ笑う二人
この子達は、俺らが思ってる何倍も強かった
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ゆきこ(プロフ) - リクエストお願いします。めめが体調良くて辰兄と照兄に遊んでもらおうとしたら2人とも最近仕事忙しすぎて機嫌悪くめめにうるさいとぶちギレ。ハッとした時にはめめは家出していて外で心臓発作を起こしちゃう話を見たいです。 (2023年4月15日 22時) (
レス) id: e18f31e090 (このIDを非表示/違反報告)
望風 - リクエスト失礼します。治療をいやがるめめが逃げてあべちゃんが追いかけたんだけどめめが階段から落ちそうになってあべちゃんが守って怪我をしてしまう話が見たいですっこれからも頑張ってください (2023年4月10日 18時) (レス) id: f01603c33d (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 夢見るもうやだのリク送らせてもらった者です。チビ双子ちゃんの苦しい思いとか、支える側のお兄ちゃん達の葛藤とかすごくすごくステキに書いて下さって本当にありがとうございました！ (2023年3月5日 17時) (レス) id: e58c11cf50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぁ | 作成日時：2022年12月3日 0時
