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自分のあげた悲鳴で目が覚めた。
頭が割れるように締め付けられ身体は裂かれたように全身がくまなく痛い。
目を開けて周囲を見渡せば、夜が空けたばかりらしく、窓の外には登り始めたばかりの太陽が見える。
その白く輝く陽光が妙に不快だった。
カーテンを閉めて、布団にくるまりじっとしていたかったが、そうはいかない。
すぐにどたばたと、木製の床を踏みつける子供の足音が響きはじめる。
「Aねえさん、おはよう！」
「ねぇさん起きてる？」
「おねえちゃんさっき裏山で山苺が採れたんだ！今日は一緒にジャムを作ろうよ！」
部屋から出て、兄弟たちの朝食を用意するために食堂に向かえば、朝の掃除をするために駆け回る彼らが挨拶をしてくれる。
私は痛みを切り離し、いつも通りの笑顔を作り挨拶を返す。
「おはよう、皆。今日も一日よろしくね」
早く、食堂に行きたい。
あの男が来ない空間に行きたい。
そう願っていたが、その願いも虚しく曲がり角の向こうから男の足音がした。
私は表情を動かさないことに、笑顔が引きっていないかに全ての神経を使い、朝の祈りから戻ってきた男を出迎える。
「A、おはよう」
「おはようパパ、よい一日を」
すれ違った瞬間に肩に手を置かれる。途端に全身を悪寒が駆け抜けたが、私はいつも通りの笑顔を浮かべられていたはずだ。
大丈夫。
なにもおかしくない。
自分に言い聞かせる。
いつもの私
なにも知らない私
大丈夫、誰にも気付かれていないはずだ。
私が彼の嘘に気が付いていることには、誰も。
深く息を吸い込む。
後少し、後少し耐えるんだ。
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あやこ(プロフ) - らぶらさん» らぶらさん、コメントありがとうございます。更新速度を上げていく予定ですので、是非最後までよろしくお願いします。 (4月22日 23時) (
レス) @page5 id: 7bf5456e4c (このIDを非表示/違反報告)
らぶら - 更新楽しみに待ってます！！ (3月30日 0時) (レス) @page3 id: 5fb95732a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやこ | 作成日時：2024年3月26日 0時
