反逆者の炎 part2【HUNTER×HUNTER】

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シャルの安全運転のおかげで、その後なんの事件も問題もなく船は無事目的地についた。


船から降りるとそこにはハンター協会会長の意地悪ジジイ、もといネテロと緑の豆がいた。


ん？ 豆？？


「何で豆がいるの？？」


「A、心の声聞こえてるよ」


「ン"ン"…ゴホゴホ」


咄嗟に咳をして誤魔化すとシャルが呆れた目でこちらをみてきた


「子供でももう少し上手く誤魔化すよ」


「ええー」


「オホン！」


だらだらと喋っていると緑の豆の人が大きく咳払いをした。


「まず、ここにいる7名皆さん
ハンター試験合格おめでとうございます！
ここにいる7名を新たにハンターとして認定いたします！！」



同時に船から降りた受験者からそれぞれの音が上がった。


歓声も聞こえた。嗚咽も聞こえた。膝をつく音も聞こえた。ただただ呼吸をする音も聞こえた。








どうやら緑の豆の人はビーンズというらしい。
彼はカードを手渡した後ハンターライセンスの説明をし始めた。


彼が説明してくれる間も何だか嬉しくてライセンスをクルクル指で回してしまう。


手にしたライセンスは予想よりずっとシンプルな見た目で、予想よりずっと私にとって価値ある物だった。




「A嬉しそうだね」


そう笑いかけてくるシャルも、少しだが嬉しそうにみえる


「うん、思ってたよりずっと嬉しい」
　

「まぁ、結構苦労した所もあったからねー」



気分が上がっているのかスラスラと言葉が出てくる


「いや、そーじゃなくて、これ取りに来たおかげでシャルと出会えて友達になれたからだよ
最初はやる事がないから何となく受験したんだけど、いまならして良かったって思うよ」



ね！と笑いかけるとシャルは珍しく顔を赤くした。


「……シャル照れてる？」


「まぁ、少し」


ふふ


自然と口元が緩む。



照れてるシャルなんてもしかして初めて見るのではないか？



「Aも照れてるじゃん！」



こっちを指差して何故か怒るシャルナーク



だが、全然怖くない



私の口元はその後ビーンズが話し終えるまで緩み続けた。

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