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発火
殺気を感じて目を覚ました。
条件反射のように身体を横に傾け攻撃を躱す。
バンッ
派手な音を立てて床にめり込んだそれは
消火器
先程の試験で、他の受験者の為に残しておいたそれがまさか、自分への攻撃に使われるとは……
「……ずいぶんなモーニングコールね
なんのごようで？」
そう言うと目の前の男は一気に顔を青くした
「ロ……ロジェロを……」
「？」
何のことだと首を傾げるAに男は忌々しそうに説明を加えた
「……アンタが運んできたやつだ……
……アイツを殺しただろ……」
「生きてるじゃん？」
当然かのようにAがそう答えるとさっきまで青白い顔をしていた男の顔は真っ赤になった。
「違う！！！！みたかのか！？あいつの顔を！！！！！聞いたのか！？あいつが何て言っているのかを！？！！！あいつはもう気が触れてしまった！！！！ロジェロを殺したのはアンタだ！！！！！！！！！」
首元を捕まれ大声で叫ばれる。
Aは無抵抗に怒鳴られたあと静かに男が自分の首元を掴んでいる腕を抑えた。
「狂えるだけ幸せでしょ？」
Aは微笑んだ
世の不潔さなんて少しも知らない無垢な少女のように。協会の中で神だけを愛した修道士のように微笑んだ。
「あなただって、そのお友達が気が触れて悲しくて、狂えたらどれだけ楽かって考えてるでしょ？ 狂えないから辛いのよ……だから、狂わせてあげましょうか？」
「……あ……」
男が動けなくなっているのをみてAは再び笑った
今度は声を上げて笑った
「じょーだんよ！じょーだん！
お友達についてはごめんなさいね、私も悪いと思ったんだけど、ほら、全員の合格がかかってる訳だししかたないかな〜って！
さっきの事は特別に許してあげる、別にもう一度暗殺してもいいけど、次はないからね！」
そう言って男の肩をバシバシ叩いてAは男から離れる。
数秒後「嘘ばっか」と呟くシャルナークに向かってAはその場に落ちていた分厚い本を投げつけた。
「危な！！」
と上がる悲鳴を聞かながらAはもう一度寝ようと椅子に座った。
(てかシャルーーー！！！)
(んー？)
(助けてくれてもよくなーい？)
(やーAがどんな反応するかなーって)
(私はシスターだからおおらかな対応しますよーー！)
(………)
(……好奇心はシャルを殺すって諺作ろうかしら？)
(聞こえてるよシスター！)
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カンナ(プロフ) - お返事ありがとうございます！嬉しいです、、応援してます！これからも楽しみに読んでいきます！ (3月28日 3時) (
レス) id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
あやこ(プロフ) - カンナさん» カンナさん、コメントありがとうございます。 お待たせして申し訳ありません。part2やっと終わりました。part3は少しでも更新頻度を上げれるよう頑張りますので、是非最後までよろしくお願いします。 (3月26日 0時) (レス) id: 7bf5456e4c (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 素晴らしすぎる作品に出会えました、、、この出会いに感謝しかないです．お忙しいとは思いますが、無理ない程度に更新していただけると全わたしが歓喜します。応援してます！ (3月18日 10時) (レス) @page46 id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
あやこ(プロフ) - 天音さん» 天音さん、コメントありがとうございます。お待たせして申し訳ありません、ストーリーはまだまだ続きますので、是非最後までよろしくお願いします。 (3月9日 21時) (レス) @page46 id: 172db88909 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - とても素晴らしい作品に出会えたことに感動してコメントを残したくなりました。読んでいて時間を忘れるほどに面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (8月28日 20時) (レス) id: 2158ec844c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやこ | 作成日時：2018年11月13日 23時
