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「うわーでっか!!」
「うーん久しぶりに見たけどホントでかいねー」
シャルが車を走らせてから数時間
目的地に到着した
目の間には堂々とそびえ立つ試しの門
懐かしい、懐かしい威圧感だ。
昔はこの1の扉をあけるのに苦労したな。
あまりの扉の重さに本当に全部開くのかと怒っていたら、大人げない父にあっさりと全部開けられ、呆然としてる顔を笑われたのを思い出した。
「Aーこの扉ってどうやって開けるのー?」
扉を軽く叩きながらシャルが聞いてくる
「普通に全力で押すだけー多分1の扉で4トンだった気がするなー、でなんか数が増えるにつれ2倍になってたと思う
シャル試しに押して見る?」
そう言うとシャルは扉に向き合い軽く両手を当てた。
「んー、やってみよっかなーAは全部開けれる?」
「256トンぐらいだから、多分頑張ればいけるよ」
「ほー」
やってみるよ、言いながらシャルは扉につけた両手をいったん離した
そして大きく息を吸い
「よっ!」
と掛け声とともに押した。
ギギイイイイイイィィィィィ!!!!!!!
耳慣れない音と共に扉は開く。
「お見事」
まぁ、開けれるだろうと予想はしていた。
そして、予想通り見事扉は全部開いた。
「重っ!!」
と言う掛け声と共にシャルが扉から手を離す。
ゴゴオオオオオオオオ!!!!
数秒後、先程とは少し異なった音を上げて扉から閉まった。
「これ毎回開けるのしんどそうだね」
パタパタと手首をふりながらシャルは言う
「まぁ、無理して全部開けなくてもいいんじゃない?」
そう言うと
「いや無理して開けた訳じゃないから余裕だったから」
と即座に答えられた
「負けず嫌い」
笑いながらそう言うと、うるさいと返された。
◇
「じゃあ、A気を付けてね
あ、なんかあったら連絡すること!」
「うん、分かった
ありがと、シャルまたね!」
そう言ってAは扉に手をおく、そして力を入れながら押すと鈍い音を立てて扉はゆっくり開いた
1歩 2歩 3歩
扉の内側に入ったと同時に振り返ると扉が音を立てて閉り始めていた
目の前には初めて出来た友達が見える
外の世界に出て初めて得た大切な物
どうか失わないように、またこの笑顔をみれるように
ほんのいっときでも忘れてしまわないように
扉が閉まるまでの数秒Aはシャルナークを見つめ続けた
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カンナ(プロフ) - お返事ありがとうございます!嬉しいです、、応援してます!これからも楽しみに読んでいきます! (3月28日 3時) (レス) id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
あやこ(プロフ) - カンナさん» カンナさん、コメントありがとうございます。 お待たせして申し訳ありません。part2やっと終わりました。part3は少しでも更新頻度を上げれるよう頑張りますので、是非最後までよろしくお願いします。 (3月26日 0時) (レス) id: 7bf5456e4c (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 素晴らしすぎる作品に出会えました、、、この出会いに感謝しかないです.お忙しいとは思いますが、無理ない程度に更新していただけると全わたしが歓喜します。応援してます! (3月18日 10時) (レス) @page46 id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
あやこ(プロフ) - 天音さん» 天音さん、コメントありがとうございます。お待たせして申し訳ありません、ストーリーはまだまだ続きますので、是非最後までよろしくお願いします。 (3月9日 21時) (レス) @page46 id: 172db88909 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - とても素晴らしい作品に出会えたことに感動してコメントを残したくなりました。読んでいて時間を忘れるほどに面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (8月28日 20時) (レス) id: 2158ec844c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやこ | 作成日時:2018年11月13日 23時