先輩。好きです。孤爪研磨

先輩の裏側。貴方side ページ38

最近研磨がおかしい。

私が
「今日ゲームしよ！」
と言っても断られることが増えた。
それに最近はいつもより少し早く帰ろうとする。

どうしてなのか。
Limeをしても返信が夜中だったり。
最初はオフラインのゲームをしてるのかなって思ったんだけど。
研磨は何してるんだろう。


こういう時に相談するのはこの2人。

「友美。黒尾先輩。最近研磨が何してるか知ってますか？」
そういうと黒尾先輩は

黒「ん？いつも通りゲームばっかしてんじゃねーの？」

「最近私とゲームしてくれないんですよね。Limeの返信も夜中まで来ないし。」

そういうと友美は難しい顔をして、
友「まさかだけど。浮気？」
まさか。
そんなこと。
ありえる？

研磨はそんなに女の子と絡んでいる感じはしない。

黒尾先輩も
黒「それはねーだろ。」
っていっていたけど。
でも、もしも。
なんて思ってしまった。

モヤモヤしたまま、私は家に帰ってオンラインゲームを開いた
、
研磨もオンライン状態でゲームできるチャンス！と思ってゲームしよ！とLimeをすると

研「ごめん。今日無理。」

そう言って返信は途切れた。
ずっとログインしているはずなのに。
私よりしたい人がいるのかな。

友美の言う通り浮気してるのかな。

考えるのもいやになって私はパソコンを閉じた。

そして数日後。

研磨がいつもより早めに迎えに来て、

研「誕生日おめでとう。」
そう言ってわたしに1つの箱を渡してきた。
今日、誕生日なの忘れてた。

その小さな箱を開けるとそこには1つの指輪が入っていた。

研「まだ先になるけど。予約したい。」
そう言って私の右手の薬指に指輪をはめた。

そのまま学校に向かう時私は聞いた。

「最近なんでゲームとかしてくれなかったんですか？」
そういうと研磨は見ていたスマホから顔を上げて、

研「ゲーム配信に力入れてたんだ。自分のお金で指輪買いたくて。」

「ゲーム配信？！」
研磨曰く少し前からゲーム配信自体はしてたけどそんなにちからはいれてなかったのだが、最近になって力を入れだしたらしい。

私のために。
嬉しくて涙が溢れた。
すると研磨は私の頭を撫でて
研「浮気してるんじゃないかって心配してたんでしょ？」
クロに聞いたと言って少し笑って
研「俺はAだけだよ。」
そう言って私の頭にキスをした。

今日は人生で最高の誕生日だ。
「研磨。」
そういうとふりかえるけんまに
「大好き！」
と言って私から初めて研磨にキスをした。

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