先輩。好きです。孤爪研磨

攻略。貴方side ページ30

あれから数日経っても私の心に整理はつかない。

でも研磨先輩はいつも通り。

黒尾先輩と3人で帰って。

変わらない日常。

黒「今日二人で帰ってくれる？」

そう言ってニヤけてる黒尾先輩に対して研磨先輩は

研「なに。気持ち悪。」
と冷めた目で黒尾先輩を見ている。

黒「今日この子を送っていくので。」
そう言って笑うと後ろから

友「A〜！」
そう言って幸せそうな友美がピースしている。

そして2人は肩を並べて帰っていった。

くっつくのも時間の問題かな？

そして、

研「俺達も帰ろ。」
そう言って私達も2人で肩を並べて帰る。

でも私はどこかぎこちなくて、心臓の音が隣の研磨先輩にも聞こえるんじゃないかと思うくらいうるさい。

そして無言の時間が続く。


「研磨先輩は好きな人とかいるんですか？」

言うつもりなんてなかったのに。

聞くつもりなんてなかったはずなのに。
いつの間にか言っていた。

研「いるよ」

そう言った研磨先輩の目は私だけを捕らえているような感じで。

試合中に相手を観察しているような感じ。

研磨先輩は簡単には気持ちを読ませてくれない。

研磨先輩を攻略するのは私には一生無理かもしれない。

そんな変わった人で、でも見ていて面白い。

そんな研磨先輩が私は好きなんだ。


「研磨先輩。少し話したいことがあるんですけどいいですか？」

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