大切な君

プロローグ ページ1

私の許嫁は、体が凄く弱い
でも、とても優しくて大好きだった


歩くこともままならない彼だったけれど
一緒にいると、とても落ち着いた

真っ白な肌に少し特徴的な黒い髪、青い目
そして、私の郡を愛おしそうに読んでくれる綺麗な声


私は、平安時代から続く貴族と
月の呼吸という技を代々引き継いできた鬼殺隊の家に生まれてきた

朝は、生け花、琴、作法、剣術など多忙な日々を送っていた
疲れていたけど、彼に会いたくて毎日自由時間になると
家まで行っていた


彼は、私の全てだった

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