#11 ページ13
渋谷某所 一之瀬学院にて
「なぁ、佐藤。何の用だ?」
「あぁ…ちょっとな、相談したい事があって…」
佐藤に屋上に呼び出された俺。
内容は、相談のようだ。
佐藤の顔は、どこか焦りのある表情で、急ぎの用だと思った。
「で、相談ってなんだ?」
俺は、フェンスで囲まれてる屋上を見ながら、佐藤に聞く。
「じ、実はな…『Guiltyroad』のことで…」
『Guiltyroad』
俺達のクラスでも流行っているアプリの名前だ。ミッションをクリアして、ポイントを貰っていくアプリらしい。
内容は、不思議なものばかりで、例えば店の人を5分間引き止める、緑のバンダナを身につける、などと言う、方向性の読めないものが多い。
俺は、佐藤の方に振り返って聞いた
「それで…そのアプリがどうし……っ!?!!」
突如
佐藤の手に持っていたカッターが、俺の腹を貫通する。
「ポイント、いくつだ!?」
佐藤は、俺が倒れたのを確認すると、スマホを見た。
「あ゛!!グッ!!おま、え…。」
腹から血が流れている。
痛い…。
さっき、『ポイント』って言ってた……。まさかこれも、『ミッション』なのか?
んなの、犯罪じゃないか!
俺は、そう思ったが、痛さに耐えられず、呻き声しかあげることが出来なかった。
3人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅月彩
作成日時:2018年1月7日 12時