国立三つ葉異能力学園！！3 (ページ39)

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#113 異能基礎ページ39

そうして、一時間目半分を使って、学級委員決めは終わった。

「じゃぁ、端末開いてー異能基礎の授業を始めるよ。」

端末と言うのは、腕時計(ウォッチ)とはまた別に配られた、授業用の薄いパッドのことである。授業以外又は先生の許可なく使用することは、厳禁なものだ。

今まで使ったことは無く、いつ使うのか不思議だったが、異能基礎だとは。

端末を開くと、『教材』というそのまんまのアプリが出てくる。
それを押して、『異能基礎』のところを開いた。

そして、ゆっきーが、端末に合わせて授業していく。

【異能の種類について】

そんな題名が端末に浮かび上がる。

異能の種類か...干渉系とか、そーゆーやつ？

「異能の種類は、凄くおおざっぱに言うと、二つしかないんだ。

一つ目は、特定の行動をして発動する、動作型。

二つ目は、特定の動作を挟まず、自分の意志一つで発動する、意志型。

ほとんどの人が動作型なんだけど、稀に意志型の人がいるんだ。
回復や、情報操作などのサポート系や精神操作系異能...後は自身の姿を変える変身系には、意志型は他よりも多いね。」

「先生、このクラスにも意志型の人はいるんですか？」

島南(しまなみ)が質問した。

「うん、６人くらいいるよ。」

「へぇー！誰だろ！！ね、せんせー教えて！！」

「うーん...羽風さんが興奮する気持ちも分かるんだけど、ほら、知られたくないかもしれないし。」

そう言って、意志型であろう人達に目配せする。
その人達は、うなずいたのか、ゆっきーは意志型の人の名前を言った。

「えー本人達から許可がでたので、言いたいと思います。」

「「「おおっ！！」」」

「意志型の６人は、夜神(やがみ)さん、一宮さん、佐久間くん、荒木さん、影峰くん、彩さんです。異能は、本人に聞いてね。」

クラスがざわつく。
いる人数が多かったからだろうか。

それにしても、私はアレで、巧は読みとる目(アナラーザーアイ)、咲夜は想像(メイク)、一輝は多分人体発火だよね。夜神さんと…荒木さんはなんだろ…？
あとで聞こっかな。

ってか、これ私も休み時間辛くなるパターン？
うゎめんどい。

露骨に顔を歪ませていると、何か感じたのか、後ろから圭が肩を叩き、ドンマイと言ってきて。
イラついて殴りそうになったけど、殴らなかった私を褒めて欲しい。