国立三つ葉異能力学園！！3

#103 場所 ページ29

〜そして放課後〜




またまた圭達は、教室で昼の続きをしていた。


最早彩と巧は暇過ぎる為、論議の邪魔しかしていない。



「それで、圭、音楽室を確認しただけだろと言うのは、どう言う事だ？」


大牙が昼の事を思い出しつつ言う。


「あぁ、それはな。異能が原因だったとして、異能の種類を考えた時、俺は遠隔操作系だと思ったんだ。
だから、音楽室を見ただけでは、そこに誰も居ないのだから、幽霊となってしまうだろう？」

「う…ん、そだねぇ…。」



まだちょっとよく分かって無いのか、ポケーとしている咲夜



「…でも、異能力だと思うのだから、じゃぁ、発生源は何処か？そこが重要になる。

…で、この怪談で共通してくるのは、“音楽室”と“ピアノ”。

そうすると、可能性的に、音楽系異能だと思う。」


「「あ、あぁー…たしかに。」」



2人は圭の仮説に納得している様。

一輝も無言で頷いている。



「…で、音楽系異能で、ピアノが発生する条件とするのなら、音楽室以外で、ピアノが置いてある所が、異能の発生元となる。

そうすると、自動的に犯人も分かると言うわけだ。」


「「「なるほど！！」」」



…さてさて。

圭の仮説が正しいと仮定した時、音楽室以外でピアノが置いてある所と言ったら、何処だろうか？



答えは簡単。



進級試験の時に使った、あの、場所だ。



そう――――――









―――「「「「音楽大聖堂！！」」」」

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