国立三つ葉異能力学園！！3 (ページ13)

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#87 結論ページ13

未だ倒れている宙を見て、凛が呟いた。

「宙…………ありがと。助かった。」

「「！？」」

「り、凛が宙にお礼を！？」

「その内容相当酷いけどな！！」

「でも、珍しいよ！宙くん起きてないとか、可哀想なんだけど！！」

「……宙、よくやった。」

「「凛さぁぁぁあんんん！！！」」

凛は、無慈悲である。

「…んっ……っ？ん……？あ、うぇ！？」

「宙くん、起きたんだね！！」

「…？切島……？僕、確か……夜神さんのアレを飲んで………！！」

宙が起きた。

珖にやられた事を思い出して、また固まっている。
と、思うと、すぐさま凛の側に行き、安否確認をしていた。

どんだけだよ、コイツ。

凛が宙を蔑みつつ、大丈夫だと答えると、宙はへにゃっと笑って、「良かったー！」と言った。

「おぉー宙くん起きたんだねーじゃ、これ、疲労回復＆臭い消しジュース、オレンジ味だよ。」

「あ、あ、あ、あぁぁぁあ！！！！夜神さん！！」

「「「夜神！/珖！」」」

姿をくらましていたであろう、珖が今度は本当にオレンジ色のしたジュースを持ってきていた。

さっきの事もあってか、宙はイヤイヤと首をもの凄い速さで振っている。
いつかモゲそう

そんな宙など無視し、ジリジリと寄ってくる珖。さっきの悪魔の笑みを浮かべて。

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ！ゴブ…！ガハッ！！ングッ！！」

無理やり口の中に突っ込まれる。
喉に詰まったのか、一瞬急停止した。

「……っ！！臭い、臭くない！！

力みなぎる！！」

栄養剤かよ

渡されたジュースを飲んだ瞬間、目がパチッとなり、元気100倍☆になってる。

「まぁ、ビタンミン系をぶっ込んだだけだからね。青汁みたいなもんでしょ。」

ちょっと違うと思うな、珖。
あれはカルシウムも入ってる！！

脳内反論をしていると、圭が珖にアレの中身は何だったのか、興味はあるけど、聞きたくないやつを聞いてくれやがった。

「あーあれ？体内に入れてと大丈夫な位の適量の、刺激臭を伴う薬品全てを、気体状でまぜ、水が入ってる入れ物に閉じ込めただけのもの。」

うわぁぁぁぁぁあ！！
聞きたくなかったぁぁぁあ！！！

そりゃあんな地獄絵図なるわな。

珖からの(聞きたくなかった)種明かしも終わり、そろそろ時間と言う事で、夕飯準備に、取り掛かって行った。

アイツ……絶対アンモニア入れただろ。

許さねえ