国立三つ葉異能力学園！！3 (ページ8)

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#82 休日の昼ページ8

あの後、宙は嫌々安池に謝り、場は収まった。

謝られた安池は、「どうでも良いから、ピアノ引きたい」との事で、周りをイラつかせたのは、言うまでもない。

また喧嘩しそうになった宙を止め、昼ごはんの準備を始めた。

キッチンには、羽風と圭が並んで作っている。

ゲームをしていた彩達は、飽きてきたのか、テレビを見始めた。

テレビを見るのも飽きた巧は、周りにちょっかいを出す事にした。

近くに居た、キッチンの2人の方を向く。

そのまま、具材を弄り始めた。

「………」

「おい」

「……」

「おいっ」

「……」

「おいっ！！やめろっ！！」

「手、叩かれた、酷い～」

頬に手をあてて、ぶりっ子の真似をする巧。

「それ、きもい」

「きゃっ♡」

圭がゴミを見るような目で、巧を見ると、巧は「恥ずかしい～」とでも言いたそうな表情で、手で顔をおおう。

指の隙間から所々見える巧の口角は、上がっている。

「て言うか、羽風くんは何か無いの～？つまんなーい」

椅子の上にヤンキー座りをし、肘をカウンターに乗せる

「…え～じゃぁ、具材を弄るのは、やめて欲しいかな。」

「そう言う正論を求めてるんじゃありません！！」

「えぇ！？」

「やめたげて、巧」

「はぁ………まぁいいや。もう出来たから、後それオーブン自動で出来るよ」

「え！？うそ！」

邪魔をしてただけの巧が、もう出来たと言ったので、手元を見てみた。

すると、色とりどりの野菜やお肉が、綺麗に参列していた。
そして、その上にはチーズ。

圭は気づいた。

「これ…ピザ？」

「うん！！さっ、早く焼いてね」

巧は羽風に急かす。
戸惑いながらも、オーブントースターに、それらを焼いてった。

～数分後～

「おぉ～」

「うわァーすごいね！」

「予想通り♪」

香ばしい匂いと共に出てきたのは、ピザ

その匂いは、暇を弄んでいた彩達の方にも飛んでいき、みな目を光らせている。

歓喜の声をあげながら、準備をして、昼食へとありついた。

チーズがいい感じにとろけて、それはそれは美味しかったそうだ。