国立三つ葉異能力学園！！ (ページ15)

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#12 開始ページ15

9:00

殺し合いはスタートした。

周りは開始のサイレンを聞いてからも、ずっと混乱していて、その場から動いてない人が多かった。
その一方、沢山の所で人が消えていったり、吹き飛ばされているのを見ると、誰かが人を殺しているという事が分かった。

「うっわぁ～派手だね～流石Aクラスって感じだよ。」

予想はしてたけど、やっぱりAだったんだ。
流石巧、情報通だな！

私達6人はまだ、この場からは動いて無かった。
戦うよりも先に、やらなければいけない事があったから。

「異能力発動！！『想像(メイク)』！」

咲夜が異能力を発動した。
異能を発動した直後、咲夜の両手には、小形ナイフと拳銃が握られており、ナイフの方を巧に渡し、拳銃の方は自分のパーカーのポケットに入れた。

『想像(メイク)』

自分が想像したものを、創造(メイク)する能力。
現実世界に存在するものは、殆ど創ることができる。しかし、大型の物を創ろうとすると、少し時間がかかってしまう。

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「小形はラクだからね！これで、巧君は大丈夫だね！！」
ーそう言えば、異能を発動している時に何か違和感があったけど、アレは何だったんだろう？

「ありがと、咲夜ちゃん。助かったよ。」

咲夜は疑問で首を傾げた後、まぁ大丈夫かな。との事で、あまり深くは考えなかった。

「僕もそろそろやっといた方がイイかな～」

敵に見つからないよう、建物の隅の方に走りながら巧は異能を発動させた。

「異能力発動。『読み取る目(アナラーザーアイ)』」
ーうん。沢山の情報が入ってくるなぁ～

巧は、自分自身の目を機械の様に動かして、沢山の情報を得た。

『読み取る目(アナラーザーアイ)』

自分が意図的に視た人の情報の全てが瞬時に入ってくる。
しかし、視た情報は“全て”入ってきてしまうため、その情報の中からスバヤク必要な情報を抜き出していかなければならない。

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巧は情報処理能力が長けてるから、この異能力と相性がいい。

「うわぁぉ…今、Bクラスの奴らが動き出したね。狙われるかもしれないから、そろそろ準備を始めようか。」

そうか、今動いてるのはBとAか。
なるほど…Bは絶対チームワークを活かして来るだろうな。
気をつけないと…

私達は戦闘モードへと

スイッチを切り替えた。