国立三つ葉異能力学園！！ (ページ2)

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#1少女の朝ページ2

「いったぁーーーーーーーーい！！」

腰に伝わる鈍い痛み

ぼんやりとした目

開けた視界に入ってきたのはーーーーーーーー

天井。

痛い痛い激痛がする。

こんな最悪な起き方で起きた私、紅月彩(こうづきあや)
うん。これは落ちたな。ベットから。つらい。

とりあえず、時間を確認しなければ。そう思った私は、腰に痛みを抱えながらも、ベットに手をつき、腰をあげた。

眠気から覚めた私が見た時間はーーーーーーー

「７：００」

うん。まぁ上出来だな。
そんな感じでトロトロと動いてたら

「ごらぁ！！！早く起きろ！！おい…えマジか、起きてる。奇跡じゃん。」

そう言ってノックもせずにドア開けたデリカシーが無いそいつは、私の双子の弟、「紅月圭(こうづきけい)」

「ちょっとさぁ…ひどくなぁい！！！はぁ…起きますって今日くらいは」

そう、今日は４月５日入学式である。
今年から高校一年生になったのだ！！私たちは！！
あぁ…あの高校生！
ドキドキっ！ワクワクっ！青春ライフが私を待ち受けている…！！

楽しみだなぁ…

楽しみだなぁ……

まあ、中高一貫だから、あんまり変わんないけどね…

はあ…

多分、この時の落胆した私の表情は、色々と世間にお見せできない顔だったと思う。

「おい、変なこと考えてないで、早く着替えて、リビング来て。朝ごはん用意してるから。」

「うぃっす」

私の返事を聞いて、部屋から出ていった圭。

もう、変なことってひどいなぁ…

まあ、また怒られるのは嫌だからね。そう思い、私は準備を始めた。

少しのくせっ毛と寝癖ではねた髪をとかして、耳より少し上の部分でツインテールにする。
服は、ワイシャツにネクタイ、少し丈が短いスカート。

私達が通っている、『三つ葉学園』は、別にこれといって、決まった制服は無い。

だから、まあ、ブレザーなんかは、着なくてもいいのだ。

といっても、一応今日は、入学？式だから、ベストは着て行こう。
タンス奥から、クリーム色のベストを引っ張りだす。殆ど使ったことがないから、綺麗だ。

リュックサックに、筆記用具を入れ、
スマホをスカートのポケットに突っ込んで、

よし！準備完了！！