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#32 ピアノ!? ページ35

熱い…




熱い…




身体中全てが





炎で燃えている




腕も




足も




全て




けど、割といつものこと。

これは、俺が異能力を発動した証拠。


燃え盛る火を、俺は投げる

途端、そこには、火の海ができた。


俺の異能『人体発火』は、名前の通り、自分の身体が燃えると言うこと。

火の玉くらいは出すことができて、攻撃に使える。


敵から逃げながら戦う。
と、同時に周りを見て、圭達も探す。


…どこだ。どこにいる。


粘り強く、敵も来る。


数はだんだん増えていて、これは…20?くらいだろうか。

俺の投げる火の玉に当たり、死んでいくやつも多いが、数の有利は、当然敵だ。


「…このままだと、拉致があかん。」


どこまで来たのだろうか?

ふと、周りを見渡す。

所々に、倒れて眠っている人がいた。


「何だ?」


「〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪〜♪〜〜♪」


ピアノ…?


「ぁああーーーーーー…♪」


歌声?



な、んだ?これ。

どこからか聞こえる、ピアノの音と、歌声。

確かに…音楽大聖堂だから、ピアノとかは置いてはあるが…
試験最中に引くやつ何ているのか…。

…さすがに、呆れるぞ。


「ッ…?」


ピアノの音と、歌声を聞いたとたん、視界が歪んできた。


バタッ…!バタバタ!


人が倒れる音が聞こえる。

歪んだ視界で見たそれは、俺を追ってきたやつらが倒れる音だった。

意識を保っているやつもいるが、時間の問題だろう。


何だ…これは。

異能力…なのか?


めまいと眠気が、凄い勢いで俺を襲う


立っていられなくなり、床に膝がついた。


クソっ…!!


もう…駄目…だ



「一輝!?大丈夫!!」

「咲夜…?」

#33 悲願→←#31 一輝



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設定タグ:異能力 , 学園 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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紅月彩(プロフ) - 千早さん» ありがとうございます!励みになります! (2018年2月15日 18時) (レス) id: 36ed1e2b30 (このIDを非表示/違反報告)
千早 - 面白かったです! (2018年2月15日 9時) (レス) id: 28c0056888 (このIDを非表示/違反報告)
鵲 昴(プロフ) - 佐久間出てきた(笑) (2017年12月3日 20時) (レス) id: 0eb3fb4283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅月彩 | 作成日時:2017年11月30日 19時

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