Episode.60【★☆】 ページ7
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「今日は泥のフィールドで練習してもらう」
「なぜですか！必殺技の練習をした方が良いに決まってます！」
納得いかないよね…完成してない技も多いもんね…
みんな文句をいってたけど、とりあえず従ってるみたい。
「吹雪くん、もう体調は大丈夫なの？」
「あぁ。昨日はありがとう」
「いえいえ。でも今日は残念だね…必殺技も完成していないのに」
「監督が何をお考えなのかわからないけれど、きっと何かの役に立つはずさ。とりあえず僕たちは監督の言うことを聞くしかないね…」
「そっか、がんばってね」
その日も難なく練習が終わり、翌日の大会を迎えた。
洗濯、大変だったよ…
＊＊＊
決勝戦の会場までの間、わたしは窓の外をぼんやり眺めていた。
決勝戦かぁ。実感わかないなぁ。
ぼーっとしてたら車が急ブレーキをかけた。
なんだろうと思ったら、前でチンピラたちが立ち往生してる。
円堂くんと土方くん、綱海くん、飛鷹くんが説得に向かったみたい。
「どうしてもボクたちを会場に行かせたくないみたいですね…」
でも、飛鷹くんの後輩？みたいな子達が来てくれて、足止めしてくれた。
それでわたしたちはなんとか間に合った。
＊＊＊
今日の相手は韓国のファイヤードラゴン。
あれ！？相手には世宇子中のアフロディ？
国籍は韓国だったんだ。
それにあれはチェ・チャンスウ。フィールドの、龍を操るもの…
「決勝のフィールドには、龍がいますよ」
チェ・チャンスウがそう言った。龍が…いる…？
それに、南雲晴矢と涼野風介…
みんなびっくりしてる。秋ちゃんたちによると、エイリア学園の人だったんだって。
エイリア学園か、うちにはこなかったからよくわかんないや。
久遠監督は遠藤くんを試合に出さないつもりらしい。
どういうこと…？大事な試合なのに…
「ピーッ！」と試合開始のホイッスルが鳴る。
前半開始だ… 大丈夫なの…？
＊＊＊
豪炎寺くんのキックオフから始まり、
ボールを受け取った吹雪くんは一気に上がっていく。
「吹雪！右サイドだ！」
そう言って風丸くんがボールを受け取って走る。
うんうん、いい感じ。
そして風丸くんは大きくパスをする。
吹雪くんと豪炎寺くんの連携必殺技かな…？
「おーっと！センタリングが大きく逸れました！」
ほんとだ…！そのボールはノーマークのヒロトくんに…！
「流星ブレード！」
しかし、相手の大爆発張り手で防がれてしまう…
いい感じだったけど…これではダメなのか…
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作者名：落葉このは | 作成日時：2019年7月10日 23時
