Episode.56【★★】 ページ23
円堂くんが守るゴールに、何度も力強いシュートが打ち込まれる。
まるで嵐。円堂くんの体が心配だよ…
「イナズマジャパンも、ここで終わりか」
そう言って砂木沼は宙に浮く。
背中に翼を生やしながら。
「ゴッドノウズ」
あれは、世宇子中のアフロディが使っていた、単体強力シュート。
円堂くん、無理はしないで…
「正義の鉄拳！」
あれ…またパワーアップしてる…
そうだよね、こんなところで諦めるわけないよね。
正義の鉄拳は、砂木沼のシュートを打ち返した。
「選手交代」
久遠監督は、緑川くんと木暮くんに代わって、飛鷹くんと立向居くんをフィールドに立たせた。
立向居くんは円堂くんとGKをバトンタッチした。
「お疲れさま、緑川くん。すごいね！ライトニングアクセル…！」
「あぁ、この間ヒロトに言われたんだ。『自分のサッカーを信じろよ』って」
「そっか… 最近頑張りすぎみたいだったから、心配してたんだ」
「オレならもう大丈夫さ」
緑川くんが笑顔で答える。よかった。
試合再開と同時に、ネオジャパンがDFの2人だけを残して全員で上がってきた。
そして木戸川清修の必殺技、「トライアングルZ」を打ち込んできた。
「シュートは決めさせねぇ！」
そう言って飛鷹くんはボールを蹴りあげる。
いや、空気を蹴りあげたといった方が正しい…？
蹴りあげた空気は歪み、ボールを失速させた。
そして、前線にボールを送る。ネオジャパンは追い付かない。
「いくぞ円堂！鬼道！」
豪炎寺くんと、円堂くんと、鬼道くんの必殺技…
「イナズマブレイク！」
そのシュートは、無限の壁を破り、ゴールネットに突き刺さった。
そこで試合終了のホイッスル。
日本代表の座を守りきった。
＊＊＊
「お疲れさま、ヒロトくん」
「あぁ。ありがとう」
その夜は、ヒロトくんのところを訪ねて、しばらくお話しした。
「緑川くん、新必殺技が使えるようになってたね」
「オレは、信じてたよ」
「本当に仲良しなんだね」
「緑川とは、お日さま園の頃からの付き合いだからね」
そうなんだ。
こんなに信頼しあってるのも、当たり前だね。
「もうすぐ、アジア代表の決勝だね」
「世界に行けるように、オレたちももっと頑張らなくちゃね」
「うん、頑張って。わたしも精一杯サポートする」
「ありがとう。Aちゃん、これからもオレのこと応援しててね」
「もちろん。じゃあ、もう遅いから寝るね。おやすみ」
「うん、また明日ね」
Episode.57【★★】→←Episode.55【★★】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：落葉このは | 作成日時：2019年7月10日 23時
