Episode.56【☆★】 ページ25
円堂くんにシュートの嵐が浴びせられる。
円堂くんの体力もそろそろ限界のはず…
「イナズマジャパンもここで終わりか」
そう言って砂木沼は宙に浮き、神々しい翼を広げる。
あれは… 「ゴッドノウズ」だ…
円堂くん… 無理はしないでいいから…自分の身を守って…
「正義の鉄拳！！」
まぁ、そんなことで折れるキャプテンじゃないもんね。
あの正義の鉄拳は、さっきのよりもパワーアップして見えた。そしてゴッドノウズも弾き飛ばした。
「選手交代。緑川に代わって飛鷹、木暮に代わって立向居」
立向居くんがキーパーで、円堂くんはリベロか。
「立向居！ゴールは任せたぜ！」
「はい！」
残り時間も少なくなってきた。
あれ！ネオジャパンがDFを2人だけ残して全員前線に上がってきてる！
完全攻撃型にしたんだ…！
あの形は…！木戸川清修のトライアングルZ!
しかもさらに強力。立向居くん、頑張って…！
「ゴールは決めさせねぇ！」
そう言って飛鷹くんが飛び出していった。
そしてボールを蹴りあげる…空振りだけど…
それでもなにか空気を歪ませたらしく、ボールは失速する。
まただ。それに回数を重ねる度に磨きがかかってる。
「円堂さん！」
立向居くんが円堂くんに向かってボールを投げる。
ネオジャパン追い付けない。みんな攻め上がってきてたもん。
「鬼道！豪炎寺！」
3人の協力必殺技、「イナズマブレイク」。
「真・無限の壁！」
完璧に防いでいた壁は、崩壊した。
「ゴーーール！！！」
その声と同時に試合終了のホイッスルが鳴った。
日本代表の座を、なんとか守りきったぞ…！
＊＊＊
「お疲れさま、ヒロトくん」
「うん、ありがとう。Aちゃんの声、聞こえてたよ」
「そ、そう…？よかった。日本代表の座を守れてよかった…」
「そうだね。代表選抜に選ばれなくて惜しかった選手ばかりだった」
確かに。みんなひとりひとり強かった。
イナズマジャパンも進化していかなきゃだね。
「次は、アジア大会決勝だね」
「あぁ。アジア代表になれるように、全力でプレーしてくるよ。Aちゃんも、応援しててね」
「うん、応援してるよ」
＊＊＊
なんだか最近、気持ちが揺らいでる気がする…
好きなのは吹雪くん。ヒロトくんはお友達…
なんなんだろう…？
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作者名：落葉このは | 作成日時：2019年7月10日 23時
