君が好きで大切でー恋愛×友情物語ー

第2話 ページ4

「行って来まーす」

北海道に来てから2日目。

今日から学校に行くことに。

ヒラヒラと桜が目の前で舞い降りる。

あたしの恋のようにあっけなく落ちた。

空は青々として綺麗だった。

…徒歩通学とか疲れるからヤダ…

「なあお前転校生？」

その時、後ろから声が。

少し低かったからきっと男。

頭を動かさずに口を開ける。

「…そうですけど」

頭を動かす前に男はあたしの前に現れた。

…黒い綺麗な髪の毛で嘘をつかないような瞳。

体が動かなくなった。

「おーいー？
俺、宮本怜。お前は？」

……みやもと…れい…。

「…華宮A。」

…吸い込まれそうな綺麗な目。

上に釣り上がった口角。

うらやましいほどのキラキラした男の子。

「はーなーみーや
よしっ、覚えた。
一緒に行こうぜ華宮っ」

まぶしい笑顔を向けられ目を閉じてしまう。

もっと彼のことを知りたい。

そう思った。

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