第二十話 8 ページ20
ーーーどれくらい前のことかは忘れたが、少なくとも人間にとっては気が遠くなるほど昔の話だ
オレが物心ついた頃には、洞窟の奥深くにある祠に棲んでいたんだ
とはいえ、あそこが“洞窟”と呼ばれ“祠”と呼ばれる場所だったと知ったのは、かなり後だったが
親は居るんだろうが、オレの記憶の中にそんな存在は居ない
親もあそこで暮らして居たのか、オレだけ親元から攫われて来たのか、知る由は無いな
あそこは何処かの村の中にあったらしい
毎日、人間が豪華な食事を持って来て、オレに向かって跪き、よく分からない呪文やら祈りの言葉やらをして行くんだ
奴らはオレを“龍神様”と呼んで居た
最初は、その光景が滑稽で愉快だったのは確かだ
その分、その時以外は独りだったし、何もなくて退屈だった
人間達が毎日やって来て、帰っていく方へ行こうとしたことは何度もある
だが、その先の果てに光が見えた頃に、人間がやって来てオレを祠に連れ戻すんだ
“我々の元からお去りにならないで下さい”と言ってな ーーーただ、あの光の先を見たかっただけなのに
祠の近くまで、人間の子供達がやって来て遊んで居たこともある
だが、オレが奴らに近づくと、子供達の親らしき奴が現れ、何も悪くないのに激しく謝って、子供達を連れて帰っていくんだ
“お許し下さい、我々の子供をお浚いにならないで下さい”と ーーーただ、オレも一緒に遊びたかっただけなのに
オレは、何故人間達があのように振る舞うのかを知りたかった
だが、当人達がそれを妨害していくんだ
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暗闇 夜乃 - どーも夜乃です！(元ねね♪です。名前変えました。)なるほど！参考にします！！やっぱり、さすがですね！！ あやかし少年少女物語、楽しみにしてます！！！ (2014年9月8日 15時) (
レス) id: 13b05c9826 (このIDを非表示/違反報告)
霧風あみり(プロフ) - ねね♪さん» 上手くはないですが……しいて言うなら自分も読者様も楽しめることを考えることでしょうか？ 展開が重くなってはいきますが、良い結末目指していくのでこれからもよろしくお願いします (2014年9月7日 23時) (レス) id: 4ef61b8c66 (このIDを非表示/違反報告)
霧風あみり(プロフ) - ちびねこさん» 惨状……！Σ（ﾟдﾟlll） いや、返信遅くなったからもう大丈夫だよね？ 健康管理気をつけよう (2014年9月7日 23時) (レス) id: 4ef61b8c66 (このIDを非表示/違反報告)
霧風あみり(プロフ) - 零華さん» いや……ぶっちゃけ両立できてませんよ、欲抑え切れんかっただけで← けじめつけるのも大切です、私も私生活もこっちもちゃんと両立出来るように頑張りますよ←←← (2014年9月7日 23時) (レス) id: 4ef61b8c66 (このIDを非表示/違反報告)
霧風あみり(プロフ) - 秋桜雷雨。さん» 引き締めは大事です！ そもそも私、ここまでエンジンかかるの遅かったからギリギリな結果になったし← そうはならないでね！←←← (2014年9月7日 23時) (レス) id: 4ef61b8c66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧風あみり | 作者ホームページ：http://lyze.jp/amirinnu/
作成日時：2014年4月17日 0時
