scene5 ページ7
皆帆「いくらここが密閉空間とはいえ、君の行動パターンは分かりやすいよ
下手な脱獄犯でももう少し身を潜めて抜け出せるね」
瞬木「アドバイスどーも……でも、君も何で自分で追わないのかなぁ？
敢えて彼女に追わせるってどうなの？」
そう言いつつ、他の面々に混じりクッキーをかじるあいつをチラッと見る
皆帆「ぼくが君を追うなんて無謀だよ
体力も君よりずっと下だし、妖力も君に立ち向かうのには適応しない
自分が良く分かっているよ」
瞬木「結季さんは？」
皆帆「少なくとも、妖力が使える五分間は君を止められる実力はあるね」
結季「流石和人クン、よく分かってるです」
鉄角「自分で言うのか……」
菓子を摘みながら、そんな談笑をしていると
部屋の扉が開き、先程まで居なかったここのもう１人のメンバーがふらりと入ってきた
さくら「あら？ 遅かったじゃない、井吹」
井吹「悪ぃ……調子悪かったから薬貰いに行ってた……」
鉄角「おいおい、寧ろ寝てなくていいのか？」
井吹「いや、大分マシになったし……菓子食いたい」
真名部「お菓子目当てですか……」
結季「宗正クン」
結季が井吹のほうに駆けて行き、そいつの腕を引く
結季「早くです、お菓子なくなっちゃいますよ」
井吹「お、おう……」
ーーー井吹は、結季が苦手らしい
最初は、趣味人間観察の皆帆の予測として聞いただけだが、最近はオレも何となく察する
ただ、結季より前から居る皆帆すら、あいつが結季を苦手視する経緯に心当たりがないらしい
別に井吹が女嫌いな訳じゃなさそうだし(野咲や森村とは普通に話してるし)、見ている限り、別に相性が悪いようには見えないが……
井吹「……で、何話してたんだ？」
九坂「また瞬木が脱走失敗したって話」
瞬木「もういいだろそれ……」
井吹交えて談笑再開
しばらくしたら話題も変わっていったので、苛立ちはマシになっていった
これは、ここに居る奴らの日課
こんな監獄で ー 他の連中はそう思ってないだろうが ー 楽しみなんてこうして菓子食って話してくらいしかないだろうし、ある意味必然的な集いだ
ーーーああ、面倒臭いな
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霧風あみり(プロフ) - お待たせしました、イナギャラ篇続篇作成しました (2014年6月26日 23時) (
レス) id: 0a00bb5fc5 (このIDを非表示/違反報告)
浪川香宮夜(プロフ) - イナギャラ編の続編ほしい！ (2014年4月28日 12時) (レス) id: f8e81a7376 (このIDを非表示/違反報告)
トッポギ - ○印された妖人って他にもいるのでしょうか？憎しみが暴走して勝手に抜け出して暴れるのもいいな…妄想です(笑)凄く面白かった！！(^q^) (2014年4月20日 10時) (レス) id: 2c377765ef (このIDを非表示/違反報告)
白サギ - もちろん本編も面白いけれど、また違う世の中の面が見れて世界観が広がりましたね^^今後箱庭はどんな状態になるのか…いつも通りだと思うけど…瞬木君…切ない！けど面白い！！ (2014年4月20日 10時) (レス) id: 2c377765ef (このIDを非表示/違反報告)
霧風あみり(プロフ) - ちびねこさん» お久しぶりー^ ^ 本篇も再開させたからよろしくねー (2014年2月28日 22時) (レス) id: 2f90f486e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧風あみり | 作者ホームページ：http://lyze.jp/amirinnu/
作成日時：2014年2月13日 22時
