物怪書物10 姿を重ねる ページ12
「なぁ･･･やっぱりどっかで会ったことねぇか？」
『･･･』
安倍君はどうにも気になる疑問を解消したいようで、私を真っ直ぐに見つめていた
彼の綺麗な瞳が私を映す
『さて･･･どうでしょう？』
本当の事は敢えて言わない
彼が覚えてようが覚えてまいが･･･
その瞳に映るのは"霧雨 A"か･･･
はたまた"月下部 A"を重ねているのだろうか──･･･
どちらも私だが･･･今ここに居るのは"霧雨"としてだ
「昔･･･お前と似た奴が居たんだよ」
『私と？･･･どこが似てたの？』
「妖怪が純粋に好きなところ･･･」
優しい声色で語る安倍君に私は思わず微笑んだ
安倍君も妖怪の為に祓うのは･･･妖怪が好きだからだよね？
『そっか･･･』
「でもまぁ･･･やっぱり違うか･･･」
あいつ･･･綺麗な琥珀色の
多分、安倍君は自分の独り言に気づいてない
かなり恥ずかしい事をサラリと言ってることに
更には──･･･
あいつの笑顔、忘れられないくらい綺麗でさ･･･もう一度見たい･･･、と素で言うのだ
そして私は顔を背けて口元を抑えた
『(ま、マジか･･･そう思われてたとは)』
いやいやいや！！安倍君ちょっと独り言激しすぎやしないかい！？聞いてる私が恥ずかしい！！い、いや、聞かれてるなんて思ってないのか？小声だけどめっちゃ聞こえてる！！
しかも私本人だし！！
「あ･･･悪い、俺何か口走ってたか？」
『え？い、いや何も』
めっちゃ口走ってたわ！！
私の留まらない突っ込みは心の奥にしまって
本題に戻る
『と、とにかくゴメンね、覗き見しちゃって･･･』
「いや、俺の方こそ悪いな、先客居たとも知らず」
安倍さーん！誰かいたんですかー！、と下で
叫ぶ芦屋君に安倍君は舌打ちを軽くした
え、何で！？とは思ったが触れてはいけない
んだろうなと思い苦笑いで済ました
「芦屋うるせぇ！騒ぐな！」
「ひぃ！すみません！」
夕日も先程より傾いていた
『日が暮れてしまう前に帰りますね』
「あぁ」
再びはしごを使って下に降りると芦屋君は
え！？どちら様ですか！？と騒いでいた
『初めまして芦屋君、私は霧雨A｡』
「は、初めまして･･･えっと」
『ゴメンね、こっそり上で一部始終見てたの』
「まさか見える人が安倍さん以外にも！？」
と、芦屋君は私の手をガシッと掴んだ
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2019年1月25日 0時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
フジ - まってます〜。頑張ってください。 (2017年7月20日 3時) (レス) id: 5a36bfb1ca (このIDを非表示/違反報告)
フジ - 久しぶりにのぞいてみました。更新まってます！がんばってください。 (2017年1月13日 1時) (レス) id: 5a36bfb1ca (このIDを非表示/違反報告)
衣純(プロフ) - とっても面白いです！！続きが気になります！更新頑張ってくださいね(*^^*)応援しています！ (2016年12月28日 19時) (レス) id: 0c1d7411b3 (このIDを非表示/違反報告)
フジ - 本格的に冷え込んできました。作者様、読者様、防寒対策大丈夫ですか？待機中…。頑張ってください。 (2016年11月16日 0時) (レス) id: 5a36bfb1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：迦楼羅 | 作成日時：2016年8月19日 17時
