六話 ページ8
少々声が裏返った。
空条君は少し怪訝そうな表情を浮かべるが、そうか、と流してくれた。
なるべく雑鬼たちを見ないようにしながら部屋に入る。
《ジョータローが帰ってきたー。》
《女連れて帰ってきたー。》
《お前らー端っこによるぞー。》
...げ、元気な雑鬼たちだ。
悪いヤツらではなさそうだし、言動から推測するに、この家には長らくいるんだろう。
「これ使え。」
『どうも...。』
空条君が座布団をくれた。
とてもふかふかの座布団で心地がいい。
「あのアマ何してんだ...、少し見てくる。」
『あ、はい。』
そう言って空条君が部屋から出ていった。
ちらりと雑鬼たちを見る。
すると、雑鬼たちもこちらを見ているようでバッチリ目が合ってしまった。
慌てて目をそらすがもう遅い。
《今アイツこっち見たよな！》
《ああ、しかも目をそらしたぞ！》
わらわらと私を取り囲む雑鬼たち。
当然私は動けない。
見えていない。
私は何も見えていないぞ。
《おい、お前。》
無視。
《おーい、聞こえてるんだろ？》
沈黙。
《...おいってばー。》
無言。
《.......。》
...諦めたかな。
軽く雑鬼たちを見ると、顔を合わせて頷いている。
何かする気か...？
しばらくの静寂の後、彼らは作戦を決行した。
《《うわあああああああああああああああ》》
《《きいいいいいいいいいいいいいいいい》》
《《あああああああああああああああああ》》
『ッッ!!バカ、静かにして!!!』
そんな大声出したら空条君が...!!
《バカはお前だ。》
《ジョータローもホリィも俺たちの声は聞こえないよー。》
『あっ』
....嵌められた。
《うししっ、作戦成功♪》
『...うるさい。』
また変なのに絡まれるよ...。
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不登校の自殺志願者 - 次への扉 ページ50のとこで、「この優しい口調はっ！？まさかっ！？」ってなりました！！何て言うか、物語の進め方がすごいんですよね！すごく面白いです！ (2019年3月10日 13時) (
レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 雷獄丸さん» そうですか！そう言っていただけるとこちらとしても書きやすいです！！コメントありがとうございます！ (2017年8月27日 20時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 夏目友人帳くらいわかるよぉ！wもぉwこれからの頑張ってくださいねぇ！w (2017年8月14日 11時) (レス) id: bbb567e10b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます！雑鬼はわたしも大好きなのでどんどん絡ませていきます！可愛さが伝わって良かったです！ (2017年8月11日 17時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 雑鬼が可愛すぎてやばいです！雑鬼との絡みをもっとお願いします！ (2017年8月10日 20時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魏杏妖遊 | 作成日時：2017年2月26日 20時
