【ジョジョの奇妙な冒険】妖祓いとスタンド使い《壱》

四十六話 ページ49

『はあああああ、疲れた…。』


Aは布団に飛び込んだ。


日はもう沈みきっていて、街は夜の寒さに包まれている。
この辺では珍しいが、星が良く見える。


Aが言った言葉に対して、ジョセフたちは少し困惑した。
Aが自分から言い出したこと。
戦う相手が自分たちには見えないこと。
そして何より、まるでこれから先襲われるとわかっているかのような口調。

ジョセフはそれらに少しの抵抗を持ちながらも了解した。


アヴドゥルも承太郎も、ジョセフの意見に反対する気はなかった。


だが、明確に何をするというわけでもない。
迷った結果、Aはまた護符を渡した。

案外護符は優れものだ、と改めて感じる。


それから家に帰り、夕食を済ませ……。
普段の生活をし、就寝しようと布団をしいた。


その途端、急に疲れが押し寄せて来たのである。


『うう〜〜〜....。』


もぞもぞと布団に潜る。
まるで溜まっていた疲れが一気に出てきたようだ。


今日は色んなことがあったなあ。

自分でもよくわからないくらい喋ったし。

守る、かあ。

実感わかないけど、できる限りのことはしたいなあ。


そういえば、空条君顔色良くなってたなあ。

よかったよかった.....。


....うあ〜、だめだもう眠いや。



あ、目覚ましセットしてない...。


Aは最後の力を振り絞り布団から腕を伸ばす。
が、睡魔には勝てず呆気なくその腕は脱力した。

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