三十六話 ページ39
握手を交わすAとジョセフ。
ホリィは満面の笑みでそれを見る。
心做しか、承太郎も穏やかな顔をしていた。
しかし、それでも承太郎は辛そうである。
それに気づいたAはジョセフに伝えようとした。
しかし。
『あっ、それより空条君が...』
「時にレディ。一つだけ聞きたいことがあるんじゃが。」
言葉はジョセフによってかき消された。
Aの手を離しわざとらしく腕を組むと、ジョセフは抑揚のある声で挑発的に台詞のような言葉を投げかけた。
「ホリィから聞いたんじゃが、君はー、えーっと、なんじゃったかのう。確か《アヤカシハライ》とかいう仕事をしておるらしいのォ。」
『え、ええ、まあ。』
この人は急に何を言い出すのだ。
Aは予想外の質問に焦りを覚えた。
しかし、そんなことはつゆ知らずジョセフは質問を重ねる。
「ワシはのう、いわゆる《オカルト》というものがどぉーも信じられないんじゃよ。いやなに、別にお前さんを疑っているという訳ではないんじゃが...。」
『はあ....。』
Aは確信し、思った。
どうやらこの人、私を疑っているらしい。
というか、疑っていますって自白したようなものではないか。
と。
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不登校の自殺志願者 - 次への扉 ページ50のとこで、「この優しい口調はっ!?まさかっ!?」ってなりました!!何て言うか、物語の進め方がすごいんですよね!すごく面白いです! (2019年3月10日 13時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 雷獄丸さん» そうですか!そう言っていただけるとこちらとしても書きやすいです!!コメントありがとうございます! (2017年8月27日 20時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 夏目友人帳くらいわかるよぉ!wもぉwこれからの頑張ってくださいねぇ!w (2017年8月14日 11時) (レス) id: bbb567e10b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます!雑鬼はわたしも大好きなのでどんどん絡ませていきます!可愛さが伝わって良かったです! (2017年8月11日 17時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 雑鬼が可愛すぎてやばいです!雑鬼との絡みをもっとお願いします! (2017年8月10日 20時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魏杏妖遊 | 作成日時:2017年2月26日 20時