三十三話 ページ36
「...仕方ねぇ。一度家に来い。」
『...またですか。』
「ああまただ。言いたいことはわかるぜ。」
お互い薄々感じていた。
自分たちの間に、何かしら縁があると。
二人はかわいた笑いを零した。
「まあいい。行くぞ....。」
そう言って歩き出した承太郎。
心做しか、少しよろけている。
『空条君...!?』
Aは急いで承太郎に駆け寄る。
途端に承太郎は膝から崩れ落ちた。
ギリギリ腕を掴むことに成功し、承太郎の整った顔がコンクリートとお友達になることは免れることができた。
よかった。
切実に、よかった。
「なんだ...ッ、力が...!!?」
『生命エネルギーを直に攻撃されたからでしょう...。
恐らく空条君の魂は相当傷ついています。
気付かなくてごめんなさい...。』
何故こんな大事なことを忘れていたんだろう、とAは反省した。
「クッ...!!気にするな...。」
それでもAを気遣う承太郎は本当に紳士だ。
『...肩を貸します。掴まってください。』
「な...だがお前...」
『女だから弱いって決めつけたらいけませんよ。それに、空条君の家はすぐそこじゃあないですか。私は大丈夫ですから、ホラ。』
そういうことではないのだが、と承太郎は内心思う。
あいにく、Aの頭の中に色恋沙汰の考えは備わってはいない。
差し出されたAの手に一瞬怯んだが、承太郎は大人しくAに肩を借りた。
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今更ですが、5000hitありがとうございます！
今後ともよろしくお願い致します！
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不登校の自殺志願者 - 次への扉 ページ50のとこで、「この優しい口調はっ！？まさかっ！？」ってなりました！！何て言うか、物語の進め方がすごいんですよね！すごく面白いです！ (2019年3月10日 13時) (
レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 雷獄丸さん» そうですか！そう言っていただけるとこちらとしても書きやすいです！！コメントありがとうございます！ (2017年8月27日 20時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 夏目友人帳くらいわかるよぉ！wもぉwこれからの頑張ってくださいねぇ！w (2017年8月14日 11時) (レス) id: bbb567e10b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます！雑鬼はわたしも大好きなのでどんどん絡ませていきます！可愛さが伝わって良かったです！ (2017年8月11日 17時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 雑鬼が可愛すぎてやばいです！雑鬼との絡みをもっとお願いします！ (2017年8月10日 20時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魏杏妖遊 | 作成日時：2017年2月26日 20時
